レベル2 – 検索キーワードを意識したページや記事を作成する
とりあえずHPでは、小規模事業者向けに、自分でできるホームページの基礎設定をレベルに分けてご紹介しています。今回は、レベル2として、「検索からホームページにたどり着くための設定」を行っていきます。
レベル1では、ホームページの基礎の第一歩として、あなたの会社やお店の名前を検索した時に、あなたのホームページが検索結果の上位に出てくるための設定を行ってきました。
レベル2では、次のステップとして、あなたの会社やお店を知らない人が、GoogleやYahoo!などの検索サイトからあなたのホームページを見つけるための設定を行っていきます。
これまでは、洗い出した検索キーワードを使って、タイトルタグやMETAタグの設定を行ってきました。 これらの設定はSEO対策ではやっておくべき基本の設定となっています。
今回はいよいよホームページの中身である、検索キーワードを意識したページや文章を作成していきます。
具体的な作り方の前に、現在、私たちがSEO対策として様々な設定を行っていることが、Google側からはどう見えるのか?という部分についてお話ししておきたいと思います。
Googleから見たSEO対策とは
このコラムを見てくださっている方の多くが、「自分のホームページが少しでも検索上位に表示されるようにしたい」という思いから、SEO対策を行っているのではないでしょうか? しかし、Google側は「検索している人にとって最も有効で価値の高い情報を提供できるホームページを上位に表示させる」という理念の元に、検索の仕組みを日々改善しています。
そのため、あなたが自分のホームページを上位に表示させたいがために、行き過ぎたSEO対策を行ってしまうことは、Googleの理念に反する行為であり、Googleを敵に回してしまうかもしれません。
具体的に、行き過ぎたSEO対策とはどんなものなのかといいますと、「ミラーサイト」「隠しテキスト」「多数の外部リンクの設置」などの行為があげられます。これらの行為については、番外編 ペナルティを受けて検索順位が下がる!?SEO的にやってはいけないことで詳しく解説していますので、こちらもチェックしてみてください。
上記のようなことを踏まえても、本当のSEO対策とは、テクニックや裏技ではなく、有効かつ必要とされている情報をホームページに掲載していくことだと言えます。 また、あなたのホームページの内容をよりよくしていくことはSEO対策になるだけでなく、あなたのビジネスをブランディングしていくことにも繋がります。
検索キーワードを意識する意味とは?
ページや記事を作成する際には、検索キーワードを意識する必要があります。
なぜなら、検索キーワードがそのホームページ内に書かれていない場合は、検索結果にあなたのホームページが出てこないからです。
例えば、「渋谷区 水道工事」で検索された時に上位に表示させたい場合には、「渋谷区」や「水道工事」というキーワードや、それに関連する内容があなたのホームページに掲載されている必要があります。 逆に検索キーワードやそれに関する内容が掲載されていない場合、アクセスしてもらえる可能性はないと考えたほうがいいでしょう。
なぜなら、先ほどもお伝えした通り、Googleは検索している人にたいして、もっとも有効な情報を与えられるホームページを検索上位に表示させているからです。
文章を修正してみましょう
まずはあなたの会社やサービスの中で、最も重要だと感じるキーワードを改めて書き出してみましょう。
今回は渋谷区の水道業者を例に、「水道工事」「渋谷区」「緊急」「水漏れ」という検索キーワードが特に重要だとします。
例えば、トップページやプロフィールなどに、以下の文章があったとします。
〈私たちの特徴〉
当社では、あらゆる水のトラブルに対応しています。
エリアによっては即日対応も可能ですので、お困りの際にはぜひ一度ご連絡ください。
上記の文章を検索キーワードを意識して、修正します。
〈あおぞら水道工事店の特徴〉
当社では、キッチンの水漏れ、トイレのつまりなど、あらゆる水のトラブルに対応しています。
渋谷区に営業所がございますので、近隣のエリアでしたら、緊急時にもすぐに対応が可能です。
検索キーワードを埋め込みつつ、自然な文章になるように修正してみました。 短い文章ですが、強みを強調できる文章になったのではないかと思います。
このようにホームページ内の文章を修正していくと、あなたのホームページにSEO対策の効果が期待できるようになってきます。 ホームページを見ている人に違和感を与えないよう、一度音読をしてみて、文章に自然に検索キーワードを埋め込めているかを確認してみましょう。
新しいページを作成してみましょう
文章が修正できたら、次は発掘したキーワードをから、新しいページを作ってみましょう。
たとえば発掘したキーワード、「水道工事」から考えてみると、以下のようなページが考えられます。
新しいページの例1)
水道工事業者の見分け方
水道工事の業者はたくさんあり、緊急時にどこに頼んだら良いのか判断が難しいと思っている方は多いかもしれません。そんな方に役立つような、「こんな水道工事業者に頼むべきだ!」というページを作成してみるのはいかがでしょうか?ライバル会社を紹介するようなことになってしまうかもしれませんが、同じ業者だからこそわかる強みや弱みを記載することで、あなたの会社が誠実に対応している会社だということがアピールできます。
その他にも、「水のトラブル」というキーワードから、以下のページを考えました。
新しいページの例2)
水のトラブル対応一覧
業者によって、どんな水のトラブルに対応できるかは変わってくると思います。自社ではどんなトラブルへの対応が得意なのか、または何でも引き受けるというところが強みなのか、ホームページを閲覧した人がすぐわかるページがあると便利です。実際にあった過去の事例を書き出したりすると、イメージが湧きやすいでしょう。
このように、発掘したキーワードから発想を得て新しいページを作ることで、キーワードが自然に埋め込みやすくなりますし、ホームページを閲覧した人に有効な情報を提供できるので、Googleからの評価も高くなることでしょう。
最初は検索キーワードからページの内容を考えるのは難しいと思う方もいらっしゃるかもしれません。コツを掴むためにも、「よくできているな」と思う他のホームページを参考にしてみるのも良い方法です。ただ、ページを完全にコピーしてしまうと、違反行為になってしまいます。なので、ページのアイデアを参考にして、中身はオリジナルで作成しましょう。
まとめ
今回でレベル2は完了となります。
レベル2ではタイトルタグやMETAタグなど、閲覧者に見えない部分の設定だけでなく、キーワードの発掘をし、それを元にSEO対策を行ってきました。 このような過程を踏んでいくことで、SEO対策のためだけでなく、自分の事業を改めて見直すきっかけにもなったのではないでしょうか? 事業のコンセプトやホームページの目的に何度も立ち返り、よりよいホームページを作っていきましょう。
次は、「訪問者にとってわかりやすいメニュー構成にする」についてです。
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