レベル4 – コンセプトを伝えるページの作成
とりあえずHPでは、小規模事業者向けに、自分でできるホームページの基礎設定をレベルに分けてご紹介しています。
レベル1では、ホームページの基礎の第一歩として、あなたの会社やお店の名前を検索した時に、あなたのホームページが検索結果の上位に出てくるための設定を行ってきました。
レベル2では、あなたの会社やお店を知らない人に、GoogleやYahoo!などの検索サイトからあなたのホームページを見つけてもらうための設定を行ってきました。
レベル3では、「狙ったキーワードで検索上位に表示させる」をテーマにして、様々な情報をお伝えしてきました。
今回からレベル4に突入します。 レベル4では、ホームページを通じて新規のお客様を増やしていくための施策「webマーケティング」についてできることをお伝えしていきます。
そもそも、ホームページを通じて新たなお客様を増やしていくために取り組むべきことが2つあります。
- 「あなたの事業・商品・サービスが魅力的であること」
- 「あなたのホームページでその魅力をしっかり伝えること」
この2つが揃えば検索順位を上げるだけでなく、新規のお客様からの反響にも期待できます。
ここからは2つ目の「あなたのビジネスをホームページを通じて魅力的に伝える方法」についてお話していきますが、この「伝えるテクニック」は、あくまでも「あなたの事業そのもの」の魅力があってこそ生きるものです。
つまり、1つ目の「あなたの事業・商品・サービスが魅力的であること」が最も大切だということ、あなたの事業・商品 サービスを磨き上げる努力を忘れないようにしてください。事業・商品に魅力がない場合、どんなに伝え方を工夫してもうまくいかないものなのです。
では、上記を前提としつつ、今回は「コンセプトページ」を作り、あなたのビジネスを魅力的に伝える、ということを実践していきたいと思います。
コンセプトの考え方
コンセプトとはあなたのビジネスに対する思いをまとめた短いメッセージです。あなたのビジネスについて知ってもらうには、まずホームページに「コンセプト」を語るページを設置するのがおすすめです。
しかし実際にコンセプトページを作ろうと思っても、コンセプトがなかなか作れないと悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。今回も水道業者を例に、コンセプトの考え方を説明していきたいと思います。
以下は水道業者のコンセプト例です。
世の中にはたくさんの商品やサービスがあり、それぞれの値段についても明確だったり、不明確だったり、様々です。その中でも水道修理は料金が不明確なサービスの代表とも言えるでしょう。
私たちはそんな業界の常識を覆したいという想いから、料金の事前提示を必ず行っています。お客様それぞれのお悩みに沿ったご提案をさせていただき、料金、内容ともに納得頂いた上で、施工を行います。
スタッフは全員当社の規定をクリアした経験豊富な技術スタッフです。お客様に安心と信頼をお届けできるよう、日々技術を磨き続けています。
当社の料金はすごく安いわけではありません。しかし、水道というのは生きている限りずっと使っていくものです。どれだけ安く修理しても、またすぐに不具合が起きてしまっては意味がありません。私たちは皆様に丁寧な説明、真摯な対応、確かな技術を適切な料金でご提供することをお約束します。
このようなメッセージ性のある文章で構成されたページがコンセプトページです。コンセプトを考えておくと、ホームページだけではなく、パンフレットやポスターなどにも掲載出来ます。
上記のコンセプトで大体300〜400文字あります。思ったより長くて考えるのが大変そうだと感じるかもしれませんが、実は4つの段落に分かれています。1段落ごとに考えていくことで、意外と簡単にコンセプトを考えることが出来ます。
起承転結(WHY・WHAT・HOW・STATEMENT)でつくる
4つの段落を起承転結で考えてみると、どんなことを書けば良いのかがわかります。4つの段落はそれぞれ、以下のような役割を持っています。
- WHY → なぜやるのかを伝える
- WHAT → なにをやるのかを伝える
- HOW → どのようにやるのかを伝える
- STATEMENT → 自分たちの想い・約束を宣言する
では、実際に水道業者の例を見てみましょう。
WHY(なぜやるのか)
世の中にはたくさんの商品やサービスがあり、それぞれの値段についても明確だったり、不明確だったり、様々です。その中でも水道修理は料金が不明確なサービスの代表とも言えるでしょう。
WHAT(なにをやるのか)
私たちはそんな業界の常識を覆したいという想いから、料金の事前提示を必ず行っています。お客様それぞれのお悩みに沿ったご提案をさせていただき、料金、内容ともに納得頂いた上で、施工を行います。
HOW(どのようにやるのか)
スタッフは全員当社の規定をクリアした経験豊富な技術スタッフです。お客様に安心と信頼をお届けできるよう、日々技術を磨き続けています。
STATEMENT(宣言)
当社の料金はすごく安いわけではありません。しかし、水道というのは生きている限りずっと使っていくものです。どれだけ安く修理しても、またすぐに不具合が起きてしまっては意味がありません。私たちは皆様に丁寧な説明、真摯な対応、確かな技術を適切な料金でご提供することをお約束します。
さて、いかがでしょうか。
難しそうだな…と感じた方もおられるかと思います。先の例のような「起承転結」について、実際にどのようなことを考えながら書けばよいのかを考えていきましょう。
1段落目:WHY(なぜやるのか)
まずはあなたがなぜこのビジネスを始めようと思ったのか、その理由について書いていきます。
「楽しそうだったから」「興味があったから」など個人的な理由もあるかと思いますが、ここではビジネスを始めた理由のなかでも特に、「世の中にある課題」など社会的背景をについて書きましょう。
世の中にはたくさんの商品やサービスがあり、それぞれの値段についても明確だったり、不明確だったり、様々です。その中でも水道修理は料金が不明確なサービスの代表とも言えるでしょう。
上記のような切り出し方によって、料金について不安がある人や、自分のビジネスの業界に対してマイナスなイメージを持っている人の共感が得られるかもしれません。 このように世の中にあることの問題提起やあなたが感じている課題について伝えてみましょう。ポイントはあなたが思っていることを自分の言葉で伝えることです。
2段落目:WHAT(なにをやるのか)
次に、あなたのビジネスの特徴を紹介しましょう。
私たちはそんな業界の常識を覆したいという想いから、料金の事前提示を必ず行っています。お客様それぞれのお悩みに沿ったご提案をさせていただき、料金、内容ともに納得頂いた上で、施工を行います。
上記では、1段落目で書いた課題に対して「料金の事前提示を必ず行っています」と自社の特徴を伝えています。さらに「お客様それぞれの〜」とその他の特徴についても触れています。 あなたのビジネスが何を扱っていて、どんな特徴があるのかといった大枠について書いていきましょう。
3段落目:HOW(どのようにやるのか)
次に、2段落目で述べたビジネスの特徴について、「どのようにやるのか」、「なぜできるのか」等、さらに具体的なことをお伝えしましょう。
スタッフは全員当社の規定をクリアした経験豊富な技術スタッフです。お客様に安心と信頼をお届けできるよう、日々技術を磨き続けています。
このように、実際に行っている取り組み、工夫している点、自社のこだわりや強みを示すことで、2段落目で伝えたビジネスの特徴がさらに説得力を増します。
4段落目:STATEMENT(宣言)
最後の4段落目では、新しくお客様になってくれる方への想いや「守ると決めている約束事」など、メッセージを書きましょう。
当社の料金はすごく安いわけではありません。しかし、水道というのは生きている限りずっと使っていくものです。どれだけ安く修理しても、またすぐに不具合が起きてしまっては意味がありません。私たちは皆様に丁寧な説明、真摯な対応、確かな技術を適切な料金でご提供することをお約束します。
上記では、「私たちは皆様に丁寧な説明、真摯な対応、確かな技術を適切な料金でご提供することをお約束します」と、約束を記載しています。このように今後お客様になってくれる方への約束や呼びかけも良いでしょう。この段落では、あなたの言葉で伝えるということを意識してみてください。
まとめ
コンセプトが難しくてなかなか決められないという方は、今回のような手順でコンセプトを作成し、ホームページに掲載してみてください。掲載する場所はホームページの1ページ目など、わかりやすいところに組み込むと、新しくホームページに来てくれた方にも見てもらいやすくなるので、おすすめです。
次は、「商品ラインナップを示すページの作成」についてです。
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「メールを送る」程度のパソコンスキルがあれば、驚くほど簡単にホームページを作成することができます。
業種ごとに作り込まれたテンプレートデザインや文章のサンプルもあるので、ホームページづくりにあまり時間が割けない人にもおすすめ。大切な時間をホームページ作成に費やすのではなく、本業に集中させることができます。