いやし堂 諏訪本店 様
- 長野県
- # とりあえずHPアワード2018 受賞作品
〈2018年度 佳作〉模索から躍進、そして挑戦へ。
受賞作品
2019年1月1日「いやし堂」は開業から丸3年を迎え4年目に入りました。
長年勤務した会社を退職し、独立開業した1年目はまさに手探りの状態。
初めての個人事業主として不安と共に過ごしました「模索の年」でした。
その不安がやがて少しずつ「手ごたえ」に変わり始めた頃、いつまでも付きまとう「心の中の不安」を完全払拭する為、これまで自分が信じてきた事を一気に開花させ2店舗目の出店に踏み切った2年目は「躍進の年」となりました。
当初の計画では短期間で複数の店舗展開をした為、しばらくは経営安定を図るべく、チカラを蓄える期間を設ける予定でおりました。
しかし2店舗目も軌道に乗り始めた頃から、私の中で何か「物足りなさ」がある事に気付いたのです。
1年目に感じていた「心の中の不安」と少し似ているのですがこれは全くの別物。
…明らかな「物足りなさ」でした。
周囲から見れば短期間で複数店舗を展開し、万事上手くいっている様に思われておりましたが、それとは裏腹に私の中で「自問自答する日々」が続きました…。
…それは、ちょっとした事がきっかけでした。
私の耳に聞こえてきたお客様とスタッフとの何気ない会話です。
お客様:「私は○○さんじゃなきゃダメなのよ。」
スタッフ:「そう言ってもらえるとホントに嬉しいです。」
…私の中で「ひとつの答え」が出た瞬間でした。
店舗にお客様を呼び込むために地元地域情報誌での宣伝をはじめ、新聞等への広告掲載。
ホームページ・無料情報サイト等のインターネット広告など。
考えれば競合各店が行っている事を当店も「同じ様に」行い、ただ満足しておりました。
では「他に何を」すればいいのか…。
その答えこそ私の心の中にあった「物足りなさ」だったのです。
しかし今の状況では日々の営業で精一杯、他に何かする余裕もなくスタッフも足りません。
…でも私はあきらめませんでした。
「いやし堂」開業から3年目の「夏」7月17日。
系列店3店舗目となります「いやし堂 諏訪城南店」グランドオープン。
私の心の中の「物足りなさ」を埋める舞台が整いました。
あの日、お客様とスタッフとの会話の中からヒントを得て自分なりの答えを出しました。
それをついに「現実の形」として行う時がきたのです。
その「答え」とは…。
スタッフはスタッフである前に1人の「人間」です。
1人、1人が「生れた場所」「育った環境」「年齢」「性別」「性格」「好み」をはじめ、「学んできた技術」「得意分野」「手技」などさまざま。
そのスタッフだけにしか受けられないサービス。
「スタッフの個性・特技」を「全面に出したサービス」の提供ができないだろうか…
それこそ他店には真似できない「当店独自のサービス」であり、
感じていた「物足りなさ」を埋める「答え」だったのです。
2018年8月26日…スタッフごとの「オリジナルコース」サービス開始。
まずはスタッフ自身に「コース名」「時間」「料金」まで全て自由に決めさせました。
最低でも半年間はスタッフ自身が決めたサービス内容で営業を行います。
ただ全てをスタッフ任せにするのではなく、私自身は何をするのかと申しますと…。
半年後に「より良いサービスの提供」ができる様に、各スタッフが担当するお客様を1人、1人分析する事が私の役目であると考えております。
そして、そのスタッフの「個性を十分に活かしたサービス」の提供の為に、「最高のアドバイス」ができる様に現在準備しております。
ここまでは順調の様に見えますが、決して問題がなかったわけではありません。
3店舗目をオープンしましたがスタッフが足りません。
スタッフ数よりも施術するベッド数が多くなってしまいました。
セラピストの募集をしても全く効果、反応がありません。
…しかし、その「答え」もすぐに見つかりました。
「スクール」を開校して、希望者に技術を教えればいいじゃないか…。
2018年9月…「いやし堂リラクゼーションスクール」開始。
すぐに3名の未経験者の方から応募申し込みがありました。
技術習得後は全員、当店のセラピストとして勤務する予定となっております。
地方の田舎とはいえ、同じ業種・競合店の多い「リラクゼーション店舗」として今後も生き残っていくためには、やはり競合各店と同じ事をしていてはダメだと感じました。
スタッフには常々申しております。
「他店にお客様が足を運んでいるという事は、まだまだ我々のサービスが足りないのだよ。」
開業から3年目…間違いなく、様々な「壁」を感じました。
しかし、スタッフの協力もあり次々と問題解決に繋がる企画を考えて実行し続け、振り返ればこの3年目はまさに「新たな挑戦の年」でした。
全国チェーン店、激安チェーン店の進出が我々の地方にも進んでおりますが、目指す「目標」はもちろん「地元・地域でナンバー1」のお店づくりです。
今後も「いやし堂」は現状に満足する事なく「常に変化し続けたい」と思います。
スタッフコメント
「いやし堂 諏訪本店」さんは、昨年の「とりあえずHP エピソード大賞2017」に引き続いての受賞となります。整体・マッサージ業という他との差別化が難しい業種の中で、さまざまなチャレンジを行う姿勢に好感を持ちました。スタッフの個性や特技を活かした新サービスはビジネスモデルとしての独自性があり、また、スタッフ一人一人が自分の良さや魅力がなんなのかを考えながらメニューを作る過程は、パーソナルブランディングという観点でも見ても素晴らしいのひと言です。
※ユーザー様のホームページデザインおよび、記載されている「とりあえずHP」のサービス内容や価格は、ユーザー様が声をお寄せくださった当時のものであり、現在とは異なる場合がございます。