小代焼 中平窯 様
- 熊本県
- # とりあえずHPアワード2018 受賞作品
〈2018年度 佳作〉小代焼 中平窯(しょうだいやき なかでらがま)の新たな取り組み
受賞作品
私は熊本県で「小代焼」という伝統的な陶器を父とともに制作していて、 いわゆる“窯元”という仕事をしています。
しかし地元の方も含め、窯元には「なんとなく敷居が高く、お店に入りにくい。」というイメージを持たれていると感じていました。私が家業を勉強し始めた時は新しいお客様が少なく「とにかく広く情報を発信しよう!新しいお客様を増やさなければ…。」と強い焦りを感じていました。
当時の私はパソコンについての知識が全くなく、ゼロからホームページを立ち上げることには抵抗がありました。
そんな中「とりあえずHP」の存在を知り、無料お試しをきっかけに2016年から自社のホームページ作りをはじめました。なにもかも初めてのことで最初こそ戸惑いましたが、空き時間に写真や文章を更新していきました。
また、販売とは直接関係ありませんが、世の中に小代焼についての情報を正しく伝えたいという思いから小代焼の歴史や特徴についての内容も充実させていきました。
ホームページを更新しながら、店にのぼり旗を立てる、インスタグラムで日々の様子を発信する、自社のパンフレットを作る、プレスリリースを行う等など、それまでは取り組んでいなかった広報活動にも力を入れていきました。
自社のホームページを立ち上げてから2年近くが経ったころ、新規のお客様の数が明らかに増えていきました。
お客様に来店のきっかけを尋ねると、新しい取り組みの効果があり、ホームページがその要であることが分かりました。
例えば「偶然パンフレットを手に取り、気になったのでホームページで詳しい情報や地図を確認してから来店した。」という具合です。
特に県外からのお客様の場合、きっかけは様々ですが最終的にホームページを確認してから来店されるお客様の割合が非常に高いと感じています。
昨年の秋に展示会を行ったところ、ご来店いただいた内の3分の1が新規のお客様という今までにない展示会となりました。
そして、それまでは県外からのお客様にばかり目が行っていましたが、意外にも地元のお客様が増えていたことに気づきます。
あるお客様に「もっと早くに来れば良かった。近くに住んでいるので、また来ます!」と笑顔で言っていただきました。
当初は「とにかく広く発信しよう!」という思いから始めたホームページでしたが、それが地元のお客様に届き、 “窯元”に初めて来店されるお客様の不安を取り除いてくれたのだと納得しました。
また、工房見学や歴史の話を聞きに来るお客様も増え、世の中に小代焼についての情報を伝えたいという思いも少しずつ叶ってきました。
今後は、より積極的に地元・熊本県の方々に情報を伝える取り組みを考えています。
窯元としての仕事も、ホームページも今の状態がベストであるとは思っていません。
しかし、これまでの取り組みのように諦めずに更新し続けていくつもりです。
スタッフコメント
熊本県の伝統的な陶器「小代焼」を制作している「小代焼 中平窯」さん。エピソードでは、敷居が高いという窯元のイメージを払拭すべく、ホームページやSNSを使った情報発信の日々やお店や展示会でのお客さんの反応の変化などが丁寧な文章で綴られています。ホームページのデザインはシンプルで美しく、小代焼の魅力が伝わる写真と文章が豊富で、審査員一同興味深く拝見させていただきました。
※ユーザー様のホームページデザインおよび、記載されている「とりあえずHP」のサービス内容や価格は、ユーザー様が声をお寄せくださった当時のものであり、現在とは異なる場合がございます。