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飲食店のホームページ作成ガイド!費用相場・デザイン参考事例5選

飲食店のホームページ作成のコツ

飲食店をオープンさせたけれど、どんなホームページを作ればいいか分からない。そもそも、SNSやGoogleマップ検索でお店を探す方も多い中で、ホームページは必要なの?そう疑問に感じている人も多いかもしれません。

しかし、飲食店がホームページを持つことには、多くのメリットがあります。この記事では、そんなホームページのメリットや必要性を紹介しつつ、ホームページ作成で知っておきたいポイント(費用、デザイン、参考事例)を解説していきます。

「飲食店にホームページはいらない」は間違い?必要性・メリットを解説

インターネット上で飲食店を探す際、全国の飲食店情報を掲載しているポータルサイトや、SNSを使って情報収集している人は多いと思います。最近は、飲食店がSNSの公式アカウント(Twitter、Instagram、LINEなど)を運営して、集客やお客様とのコミュニケーションを図っているケースも多いです。

こうした事例を見ていると、「飲食店にホームページはいらないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、それでも飲食店がホームページを持つ必要性・メリットは、たくさんあります

①他の店舗と差別化しやすい

ポータルサイトやSNSは、そのプラットフォームに合わせてテキスト・画像・動画などの情報を掲載します。

それに対して、ホームページは思い思いの情報を掲載できるし、デザインにも自由度があります。ポータルサイトやSNSでは伝えられない店舗の魅力を、ホームページで伝えることができるのです

②正しい情報を伝えられる

グルメサイトやSNSは、ユーザーによるレビューを投稿することができたり、お客様が独自にお店のことをつぶやくことができたりします。いずれも、第三者によるお店の感想ではあるものの、中には誤った情報(営業時間や期間限定メニューなど)が拡散されてしまうリスクもゼロではありません。

そんな時、店舗自体が運営するホームページを通じて、正しい情報を発信できます。こうしたリスク対策やお客様からの信頼獲得という点でも、ホームページは必要です。

③コンテンツを資産として蓄積できる

グルメサイトやSNSは、タイムラインに情報が溢れています。限定キャンペーンやユーザーに読んでほしい情報を投稿しても、タイムラインでは一時しか表示されないことが多いです。

ホームページでは、最新情報のお知らせや店長ブログでコンテンツをストックさせて、そうした情報をいつでもお客様に見せることができます。コンテンツを作れば作るほど、それを資産として蓄えることができるのです。

他店舗との差別化を図れる、お客様に正しい情報を届けられる、コンテンツをストックして資産にできる。こうしたメリットを考えると、やはり飲食店もホームページを持つべきだと言えるでしょう。

飲食店のホームページ作成の費用相場

飲食店のホームページを作る場合、大きく3つの方法が挙げられます。「ホームページ作成ソフト」「HTMLで自作」「業者に依頼する」です。それぞれの費用相場と、メリット・デメリットを考えていきましょう。

ホームページ作成ソフトの場合(初期費用:0円〜、月額費用:2,000円〜)

ホームページ作成ソフトは、専門的な知識(コーディングやサーバー、ドメインの契約とその紐付けなど)がゼロの人でも、ホームページを作成できるサービスです。ソフトの初期費用は0〜5,000円、更新費用は月々2,000〜4,000円程度が一般的な費用相場です。

外部サービスを使うのにも関わらず、ランニングコストをかなり低めに抑えられるのがホームページ作成ソフトのメリットです。サイトデザインのテンプレートがそろっているので、自分の業種に合わせたデザインを選択できます。

デメリットとしては、仕様がソフトごとに定められているので完全に自由に構築できるわけではない点や、プロの業者に数十~数百万円かけて外注したホームページと比べるとどうしてもクオリティは劣る点が挙げられます。

初心者向けホームページ作成ソフトとりあえずHPは、初期費用0円、月額2,970円ととても安価にホームページを作成できます。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

HTMLで自作する場合(初期費用:0円、月額費用:1000円〜 )

HTMLはHyperText Markup Languageの略語で、ホームページの基礎となる言語です。HTMLを駆使すれば、無料で自分の思い通りにホームページを作成できます。

ただし、いちからHTMLを用いてホームページを作るには、高度な専門知識が要求されます。はじめて取り組む方であれば、最低でも3ヶ月から半年程度は勉強が必要でしょう。

「安いから」という理由で取り組んでみると、いつまで経ってもサイトをオープンできない…という事態に陥ってしまうかもしれません。

また、サービスを使わずに自作するので制作にはお金がかかりませんが、ホームページをインターネット上に公開するにはドメイン・サーバーを契約する必要があり、そこに月額1000円程度必要になります。

業者に依頼する場合(初期費用:数万円〜、月額費用:数千円〜)

ホームページ作成に伴う作業を、業者に依頼するという選択肢です。業者と一口に言っても、その選択肢はさまざまです。

  • クラウドソーシングで個人に依頼する
  • 個人(フリーランス)に依頼する
  • ホームページ制作会社依頼する
  • 広告代理店・マーケティングコンサル会社に依頼する

個人にお願いする場合、制作費・更新費用ともに安価で済みますが、完成したホームページのクオリティにはかなりばらつきがあります。制作会社や広告代理店に依頼した場合、デザインや集客力の高いサイトになる代わり、制作費が100万円近くになることも珍しくありません。

しかも「業者に全部丸投げできるわけではない」という点も考慮すべきでしょう。こちらが理想とするホームページのイメージがないと、完成後に「こんなはずではなかった…」というサイトになってしまうこともあります。

ホームページ作成後、サイトの保守・更新にも費用がかかるので、しっかりと予算を確保しておく必要があります。業者への依頼は、「資金も必要だし、理想のサイトを作るには結構体力がいる」と考えておきましょう。3つの選択肢のうち、コストパフォーマンスがもっとも高いのがホームページ作成ソフトと言えます。

飲食店向けのホームページデザインテンプレート

飲食店のホームページを作るのはいいけれど、いちから考えるのは面倒…。そんな時につかせるのが「デザインテンプレート」です。ここではホームページ作成ソフト、HTMLの2つで利用できるテンプレートを紹介したいと思います。

ホームページ作成ソフトのテンプレート

前の章でもご紹介した初心者向けホームページ作成ソフトとりあえずHPでは、業種別で使いやすいデザインテンプレートを用意しています。

pizza_napoli

pizza_napoli

出典:とりあえずHP

パスタやピザが自慢のイタリアンレストランなどにおすすめ。にぎやかで楽しいデザインです。

camel_brown

camel_brown

出典:とりあえずHP

大人の空間や、落ち着いたレストランやお店におすすめ。さりげない飾りのデザインは高級感を与えます。

bio_cafe

bio_cafe

出典:とりあえずHP

コーヒーやインテリアなど、こだわりのあるカフェにおすすめ。洗練されたイメージのデザインです。

デザインテンプレートでこだわっているのは、見た目だけではありません。メニューや価格、お店の場所、お知らせといった「飲食店がお客様に伝えたい情報」を、わかりやすい場所で掲載できるようにもしています。

HTMLテンプレート

HTMLをいちから作る自信がない場合も、テンプレートを使えば文言・画像を変更するだけでホームページを完成させることができます。ただし、デザインの編集には専門スキルが必要という点は変わらないので、その点は注意しましょう。

Template Party

Template Party
出典:https://template-party.com/

1,000点以上のホームページテンプレートを無料で配布しています。飲食店に活用できるデザインも多いです。

無料ホームページテンプレート.com

無料ホームページテンプレート.com
出典:https://f-tpl.com/

日本語用の無料HTMLテンプレートを配布しています。ビジネス用途のデザインが多いです。

HTML5 UP

HTML5 UP
出典:https://html5up.net/

40以上の無料テンプレートを配布しています。英語のホームページが前提なので、やや扱いづらさはあるものの、デザイン性が高いおしゃれなデザインが揃っています。

飲食店のホームページデザイン事例5選

ここからは、飲食店のホームページデザインで印象的なものを5店舗紹介したいと思います。テキストだけでなく、写真や動画を使いうまく店舗の雰囲気を伝えているサイトばかりなので、ぜひ皆さんのホームページ制作の参考にしてみてください。

①100本のスプーン

100本のスプーン
出典:https://100spoons.com/

東京都・神奈川県で営業しているファミリーレストラン「100本のスプーン」。

サイトでは、ご家族がベビーカーを押して入店している様子が、動画で紹介されています。各店舗の動画は、すべて親子が食事を楽しむ構成になっていて、「コドモがオトナに憧れて、オトナがコドモゴコロを思い出す」という、店舗コンセプトにぴったりな内容になっています。

②らーめん山頭火

らーめん山頭火
出典:https://www.santouka.co.jp/story

日本のみならず、海外にも展開するラーメンチェーンの「らーめん山頭火」。

サイトのトップでは、画面いっぱいに調理風景が流れていて、ラーメン店ならではのシズル感が表現されています。サイトではラーメンの味へのこだわりを紹介しつつ、メニュー、店舗情報、お知らせがわかりやすく表示されています。

③萬珍樓

萬珍樓
出典:https://www.manchinro.com/

横浜中華街で営業しており、120年間の歴史を持つ名店「萬珍樓」。

一度目にしたら忘れられない店頭の写真をトップに表示させ、「国産の食材を使用」「化学調味料は不使用」など、アピールポイントも記載しています。昨今の中食需要にも対応しており、テイクアウト、オンラインショップへのリンクもグローバルメニューで表示されています。

ねぎ焼きやまもと

ねぎ焼きやまもと
出典:https://www.negiyaki-yamamoto.com/

昭和40年に創業した老舗「ねぎ焼きやまもと」。シズル感のあるおいしそうなねぎ焼きの写真と、創業当初のモノクロ写真や行列の写真から、長らく愛されている名店であることをサイト訪問者に伝えてくれます。

店舗案内、お品書きなどのメニューがサイトトップにあるので、必要最低限のスクロール・クリックで見たい情報をチェックできます。

⑤ミツバチ食堂

ミツバチ食堂
出典:http://mb-cafe.net/

岐阜県で営業している「ミツバチ食堂」は、「季節感、素材感、土の温もり」をテーマとしています。手書きフォントを交えたトップページやメニューは非常にシンプルで、店舗の雰囲気がよく伝わります。

飲食店のホームページに載せるべき7つのコンテンツ

特徴的な飲食店のホームページを見てきましたが、今度はどんな飲食店でも載せておきたい必須項目を紹介したいと思います。お店の種類によってコンテンツは変化しますが、最低でもこの7つは必ず網羅しておきましょう。

①コンセプト

コンセプトは、この飲食店の特徴を示すものです。先ほど紹介した飲食店のホームページも、「家族連れでも安心」「化学調味料無添加」「落ち着いた雰囲気で料理を楽しむ」など、コンセプトがはっきりしています。

②おしながき(料理メニュー)

飲食店のメインコンテンツとも呼べるのがおしながき(料理メニュー)です。お店でどんなものを食べられるのかは、来店の動機にも直結します。

おしながきを載せる際は、メニュー名や値段だけでなく、料理のおいしさを伝えられる写真を添えるのも忘れないようにしてください。

③外観・内観の写真

友人との外食やデートなど、来店目的によっては料理の内容以上に、お店の雰囲気をしっかりチェックしたいことも多いです。飲食店の魅力が伝わる外観・内装の写真にも、ぜひこだわりましょう。

③おしらせ(ニュース)

飲食店のホームページで、意外と見られることが多いのがお知らせです。お店の休業日やキャンペーン開催など、お店の最新情報をアップしていきましょう。

⑤営業時間・営業日

営業時間・営業日は飲食店のホームページで、必須の情報です。特に、イレギュラーが生じやすい(コロナ禍などの時短営業や祝日の対応、特別休業日などの情報は、お知らせと連動して情報発信することで、お客様の混乱を防ぐことができます。

⑥アクセスマップ

お店の住所はもちろんのこと、サイト内にGoogleマップを埋め込み、ユーザーが経路を検索しやすいようにしておきましょう。路地裏にあるお店の場合、店舗の外観と合わせて「最寄り駅から店舗までの道のり」を、写真や動画で紹介するのもおすすめです。

⑦予約フォーム

電話だけでなく、オンラインでの予約受け付けを実施する際は、予約フォームもホームページに用意しておきます。なお、予約で個人名や電話番号といった個人情報の入力をお願いする際は、「プライバシーポリシー(個人情報保護方針)」を掲載するのも忘れずに

また、キャンセル料の発生といった予約時の注意事項があれば、予約フォームに合わせて記載しましょう。

ホームページと連携して集客強化できるサービス

飲食店の集客のアイディアは、ホームページだけに限りません。特にネット上では、「MEO」「SEO」「SNS」「グルメサイトの活用」といった対策を利用できます。

それぞれの方法とホームページを連携させて、集客効果をさらにアップさせていきましょう。

MEO(Google ビジネスプロフィール)

MEOは「Map Engine Optimization」の略称で、Googleマップでの検索結果で上位表示させる施策のことです。今や、Googleマップで飲食店を探す人は非常に多く、MEOは飲食店と相性がいい施策です。

Google ビジネス プロフィール に登録することで、店舗情報(住所、営業時間、写真など)を更新・管理できたり、クチコミへの返信ができたりするようになります。ホームページと同様に、店舗情報も定期的に更新していき、上位表示を目指しましょう。

SEO

SEOは「Search Engine Optimization」の略称で、GoogleやYahoo!などの検索結果で上位表示させる施策です。

検索エンジンで上位表示されると、広告費をかけずに継続的にホームページへのアクセスを集めることができ、来店者の増加に繋がります。

飲食店のSEOで大事なのは、第一に店名で検索したときにしっかり表示されること、そして理想的には「地名 料理名(「新宿 中華」など)」で上位に表示されることです。

そのためにはホームページ上の文章や他のサイトからのリンクなど様々な点で最適化が必要です。SEOについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

SNS

TwitterやFacebook、Instagram、TikTok、YouTubeといったSNSで公式アカウントを開設し、情報発信していきます。そこから徐々にフォロワーを増やし、来店を促していくわけです。

飲食店の場合、「料理の写真」「店内の雰囲気」「調理風景」など、コンテンツとなりうる要素がたくさんあります。また、お客様にハッシュタグ(#)を付けて店舗のことをつぶやいてもらうことで、潜在顧客にも訴求することができます。

「#○○(店舗名)の焼き鳥」のように、お店の名物メニューを写真+ハッシュタグ付きでつぶやいてもらうキャンペーンを展開するのも面白そうですね。

グルメサイト

飲食店を探すのに便利な存在として、グルメサイトの存在も非常に大きいです。サイトに登録しておくことで、店舗周辺のエリアで飲食店を探しているお客様に、発見される可能性は高くなります。Web上の店舗情報を、グルメサイトにのみ掲載している飲食店も実は多いです。

とはいえ、それだけでは競合店舗との差別化ができません。ホームページ、SNS、MEO、SEOと組み合わせることで、よりユーザーから認知され、来店される可能性を高めていきましょう。

必須情報を押さえつつ魅力的な飲食店ホームページを作ろう

ここまで、飲食店のホームページが必要な理由と、ホームページ作成のポイントを解説してきました。飲食店のホームページを作る上で大切なのは、「必要な情報(営業時間やアクセスなど)がある」ことと、「お店の魅力(料理、コンセプト、内装など)が伝わる」ことです。

この点を意識して、ぜひ魅力的なホームページを作成してください。また、なるべくコストを抑えつつ、手軽にホームページを作成したいという方は、ぜひホームページ作成ソフトの活用を検討してみてください。

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とりあえずHPは、素敵なホームページを気軽につくることができるホームページ作成サービスです。
「メールを送る」程度のパソコンスキルがあれば、驚くほど簡単にホームページを作成することができます。
業種ごとに作り込まれたテンプレートデザインや文章のサンプルもあるので、ホームページづくりにあまり時間が割けない人にもおすすめ。大切な時間をホームページ作成に費やすのではなく、本業に集中させることができます。


佐野彰彦

株式会社smallweb 代表取締役、株式会社それからデザイン 代表取締役。
「ビジネスとデザインの統合」をテーマに活動。音楽系企業にて新規事業開発を担当した後、デザイン業界へ転身。WEB領域に強いデザイナーとしてキャリアを積み重ねる。
著書に「経営者のためのウェブブランディングの教科書」「ウェブ担当者1年目の教科書」(共に幻冬舎)。2015年、2016年グッドデザイン賞受賞。

株式会社smallweb

個人・中小企業を中心に2万人以上が利用している初心者向けのホームページ作成ツール「とりあえずHP」を開発・提供。
10年以上にわたりホームページ作成ツールを運用してきたノウハウに基づき、ホームページの作り方や運営の仕方、インターネットの基礎知識などについて、初心者向けにわかりやすく解説することを目的に当サイトを運営。

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