ホームページリニューアルガイド:注意点・進め方・必要性などを丁寧に解説
- 「ホームページのリニューアルは重要なプロジェクトだから、失敗したくない!」
- 「リニューアルの具体的な進め方は?」
- 「そもそもリニューアルは本当に必要?」
上記のようにお考えの方に向けて、ホームページリニューアルの5つの注意点、具体的な手順、リニューアルが必要になるタイミングなどを丁寧に解説します。
ホームページリニューアルの5つの注意点
ホームページのリニューアルによって期待する効果をしっかりと得るためには、いくつかの注意点があります。実際にリニューアルを進める前に、これらをポイントとして押さえていただくことがおすすめです。
- リニューアルの目的・評価軸を明確化する
- 「特定の人・会社しか編集できない状態」を避ける
- SEO評価を維持したい場合はドメインは変更しない
- SEO上重要なページのURLは変更しない
- サーバーを変更する場合はメールの設定も併せて行う
以下でそれぞれ詳しく解説します。
リニューアルの目的・評価軸を明確化する
リニューアルを行う場合、何よりもまず、目的と評価軸の両方を明確にすることが重要です。
「目的」を明確にする
目的を明確にする理由は、それによって具体的なリニューアルの内容が大きく変わるからです。
例えば、ホームページへの訪問者数を増やすことが目的であれば、SEO上の技術的な問題点を解決することや、記事コンテンツを作成していきやすい仕様にすることなどが重要になる場合が多いでしょう。
一方、「ページの更新・編集はすべて業者に頼まないとできない状態で、お金も時間もかかってしまっているから、社内で対応できる仕様に変更する」ことが目的であれば、ページの表側は一切変えずに、裏側の仕組みだけをリニューアルするようなパターンも考えられます。
このように、一口にリニューアルと言っても目的次第で内容が変わりますので、はじめに明確にしておくことが前提になります。
「評価軸」を明確にする
評価軸を明確にする理由は、目的が達成できたかどうかを判断するためです。
評価軸は、「訪問者数」「コンバージョン率(※)」などの目的をダイレクトに表すものだけでなく、それらに影響を与える「中間指標」も洗い出しておくと、評価の精度が上がり、かつ継続的な改善にも取り組みやすくなります。
例えば、「訪問者数」の中間指標としては「検索順位」や「検索面でのクリック率」などが考えられます。
このように評価軸を具体的な指標で設定することで、「検索順位が上がって訪問数が1.2倍になったので、リニューアルは成功。ただ、◯◯と△△のワードのクリック率が低いので、次はここの改善を図る」などと「リニューアルの評価」や「ネクストアクションの考案」などが行いやすくなります。
「コンバージョン率」は訪問者がコンバージョンに至る割合のことを言います。例えば100人が訪問者1人がコンバージョンした場合は1%です。
「社内で更新・編集ができない状態」を避ける
ホームページはリニューアル後も継続的に運用していくことが前提になります。
そのため、「社内で更新・編集ができない状態」を避けるは避けるべきです。
もちろん、デザインやページの構成に関わるレベルの変更は、どうしても技術的なスキルが必要になることが多いため、社内に担当できる方がいない場合は制作会社などに依頼せざるを得ないケースも考えられます。
しかし、「文言レベルの変更」「雛形を使っての新ページの作成」といったことなら、ホームページの作り方次第では、特段専門スキルが無い方でも触れるようにできます。
この点に注意しないと「更新や軽微な編集のたびに外注費がかかる」ということになってしまうので、ご注意ください。
SEO評価を維持したい場合はドメインを変更しない
ホームページのSEO評価は基本的に下記の単位で行われます。
- 運営者単位
- ドメイン単位
- トピック単位
- ページ単位
このように「ドメイン単位での評価」というものが存在するため、リニューアル時にドメインを変更してしまうと、それまでに積み重ねてきたSEO的な評価が失われてしまう恐れがあります。
リダイレクト(旧ドメインから新ドメインへの転送)を設定して評価の引き継ぎを図ることはできますが、100%完全に維持できるとは限らず、悪影響が出てしまう可能性もあります。
特に、外部サイトからのリンクが蓄積されているホームページをリニューアルする場合はドメインを変更しないようにするのが安全です。
SEO上重要なページのURLは変更しない
上述の「ドメインを変更しない」と同じくSEO評価の維持という観点で、「SEO上重要なページのURLは変更しない」ことも重要です。
ホームページ全体のドメインが同じでも、ページ単位のURLが変わってしまうと「ページ単位の評価」が失われてしまうリスクがあります。
ドメインのパートで触れたようにリダイレクトをかける方法もありますが、評価が完全に引き継がれない可能性もあるので、検索上位を取れている重要なページのURLは変えないようにご注意ください。
サーバーを変更する場合はメールの設定も併せて行う
少し専門的なお話になりますが、リニューアルの際にサーバーを移転する場合は、設定次第ではメールサーバー(メールの送受信の土台部分)も変わってしまい、結果的にメールが届かなくなるリスクがあります。
万一仕事のメールが全社的に届かなくなるような事態に陥ればかなり大きな支障をきたすことになるので、注意が必要です。
「Webサイトを設定するサーバーは変更するけれど、メールを送受信するサーバーは変えたくない場合」は、その旨をリニューアルを担当する制作会社に明確に伝え、意図通りの設定をしてもらうようにしましょう。
ホームページリニューアルの進め方
ホームページをリニューアルする時の具体的な手順は、ホームページの作り方によって異なります。
制作会社やフリーランスなどの外部の業者に発注する場合の基本的な流れは下記の通りです。
依頼先を選ぶ段階
- ホームページ作成の目的を明確にする
- 依頼の範囲を明確にする
- 予算を検討する
- 紹介・Google 検索・ポータルサイトなどで依頼先候補を探す
- 依頼先の候補と打ち合わせをする
- 見積もり額・提案内容・やりとりした感触などを元に発注先を決定する
制作を進める段階
- 設計(サイトマップ・ワイヤーフレーム)
- デザイン
- コーディング(実装)
上記の流れについては下記の記事で詳しく解説しているため、外部への依頼を検討している方はチェックしてみてください。
一方で、ホームページ作成ソフトなどを使って自分で作る場合はフローがかなりシンプルになります。
特に初心者向けソフトのとりあえずHPを使うと、上述の9ステップが下記のように3ステップまで簡略化されます。
目的の明確化 | 作り方にかかわらず重要なパートです。(参考:ホームページ・Webサイトの目的・役割を明確化して効果を最大化しよう) |
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設計 | 業種を選ぶだけでメニューや例文が自動で設定されるので、それを元に編集していけます。「ゼロからホームページの設計を考える自信が無い…」という方も心配無用です。 |
デザイン | 豊富なデザインテンプレートから選択でき、1クリックで適用できます。業種や色、印象などで絞り込むことも可能です。 |
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ホームページリニューアルが必要になるタイミング
「そもそもリニューアルをすべきかどうかで悩んでいる」という方は、現在のホームページが下記に当てはまるかどうかをご検討されるのがおすすめです。
- デザインが不信感を招くレベルで古めかしい
- HTMLが全体的に課題のある状態
- 技術的な負債が蓄積している
- 社内で更新ができない・しづらい状態になっている
以下でそれぞれ解説します。
デザインが不信感を招くレベルで古めかしい
前提として、流行に敏感な層がターゲットになるような一部の商材を除けば、常にデザインをトレンドに合った最新のものにしておく必要まではありません。
しかし、あまりにも古めかしいデザインだと、「このホームページは更新されていないのかな?」「運営体制がちゃんとしていないのかも」などと不信感を招く恐れがあります。
もしあなたのホームページが同業他社のものと比較して「今時こんなデザインのところはさすがに見当たらないな…」というレベルで古めかしいとしたら、リニューアルを検討した方がよいでしょう。
HTMLが全体的に課題のある状態
HTMLが全体的に間違っている、あるいは古い記法になっていると、検索エンジンがページの内容を正しく把握し切れない可能性があります。このようなケースでは、リニューアルによって全体の検索順位が向上する場合があるため、リニューアルを検討する価値があるでしょう。
SEO観点で望ましいHTMLについては下記の記事で解説しているため、ご参照ください。
技術的な負債が蓄積している
ホームページを運営する中で、製作当初は想定していなかった要素の継ぎ足しが繰り返される、あるいは単純に制作から長い時間が経過するなどにより、技術的な負債が蓄積されている場合があります。
「技術的な負債」は「ホームページを構成しているコードから、あるべき秩序が失われている状態」を指し、具体的な弊害としては「本来もっと早くできるはずの改修に時間がかかってしまう」「特定の人にしか理解できない、対応できない」などが挙げられます。
これはページの表側からはわかりづらい部分なのでともすれば放置されがちですが、ページの編集や追加をおこなう担当者や外注先の稼働にかかる費用が定常的に大きくなっている場合には、結果的に「リニューアルして綺麗にしてしまった方が中期的に見てコスト削減になる」可能性があります。
社内で更新ができない・しづらい状態になっている
ホームページリニューアルの5つの注意点 でも触れましたが、簡単な文言差し替えや追記などの軽微なページ編集にも外注先への発注が必要になってしまっているとしたら、「専門技術を持たない社内のメンバーでも自由に編集できる」状態にリニューアルしてしまった方が、結果的に時間とお金の節約になる可能性があります。
ホームページリニューアルの費用
ホームページのリニューアルにかかる費用はケースバイケースですが、全体を作り直す前提であれば「完全な新規制作の1.2~1.4倍程度」になることが多いと思います。
例えば制作会社への発注で、新規であれば100万円の場合、リニューアルの場合の費用は120~140万円程になる感覚です。
なぜ新規制作よりも高いのかというと、既存のホームページが持つ資産を引き継ぐ形で構築する必要があるからです。
例えば、リニューアルの注意点の章のSEO評価を維持したい場合はドメインを変更しないやSEO上重要なページのURLは変更しないで述べた通り、URLを変えることは基本的に避けるべきです。
そのため、自由にURLを決めていける新規制作と比べて、考慮しなければならないことや実際の実装工数などが増える傾向があります。
また、ページの統廃合を伴う場合、リダイレクトなどを設定することも必要になる可能性があります。
ホームページリニューアル後にすべきこと
ホームページのリニューアルが完了したら、下記を実施することを推奨します。
- 重要なワードの検索順位をチェックする
- 重要なページの閲覧数をチェックする
重要なワードの検索順位をチェックする
元々GoogleやYahoo!などの検索経由での流入数が多いサイトであれば、リニューアル後に主要なワードの検索順位が落ちてしまっていないかチェックするとよいでしょう。
というのも、リニューアルは大きな変更になるので、良くも悪くもサイト全体で順位が動くきっかけになる可能性があります。
事前にSEOをきちんと考慮したリニューアル設計になっていれば悪影響が起こるリスクは少ないですが、何らかの設定に誤りがあるままで公開されてしまうことも無きにしもあらずです。
そういったアクシデントにいち早く気づけるように、リニューアル後は検索順位の動向にいつも以上の注意を払うことをおすすめします。
重要なページの閲覧数をチェックする
検索流入に加えて、ホームページ内部での回遊行動において問題が起きていないかをチェックすることも重要です。
例えば、導線設計が変わったことで、購買意欲の喚起に役立っていたページを訪れる人が減ってしまった場合、売上にダイレクトに響くリスクがあります。
より具体的に例示すると、「お客様の声ページを見た人は購買に至りやすい」という前提が仮にあったとして、その上で、従来は「トップページを訪れた人の20%がお客様の声ページに移動していたが、リニューアル後は10%に減った」という事象が発生すれば、最終的な購買数が減ってしまう危険があります。
まとめ
本コラムではホームページのリニューアルについて解説してきました。
本文の中でも触れましたが、特に「ホームページを、業者に頼らず自分で自由に編集できる状態にしたい」「費用をできるだけかけずにリニューアルしたい」という方は、月額2,970円のホームページ作成ソフトとりあえずHPによるリニューアルが向いている可能性があります。
興味がある方は、公式サイトをぜひチェックしてみてください。
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「メールを送る」程度のパソコンスキルがあれば、驚くほど簡単にホームページを作成することができます。
業種ごとに作り込まれたテンプレートデザインや文章のサンプルもあるので、ホームページづくりにあまり時間が割けない人にもおすすめ。大切な時間をホームページ作成に費やすのではなく、本業に集中させることができます。
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