社労士のホームページデザイン事例7選と制作のコツ
この記事では、社会保険労務士事務所がホームページを作成する上でのコツを、実際のホームページ事例を参照しながら丁寧に解説します。
この記事を読むことで、見た人が信頼感を覚えやすく、なおかつインターネットを起点とした集客も叶うホームページの作り方がわかります。
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社労士事務所がホームページに期待できる効果
社労士事務所がホームページを作成すると、下記の2つの効果を期待できます。
- 信頼性を担保できる
- インターネットから集客できる
以下でそれぞれ解説します。
信頼性を担保できる
企業が社労士事務所を検討する際には、たとえそれが紹介によって生まれた繋がりであっても、どんな事務所なのかを詳しく知るためにホームページを閲覧しようとするケースは少なくないでしょう。
総務省の調査(令和2年 通信利用動向調査報告書(企業編))によると、ホームページを開設している企業の割合は全体で90.1%に及びます。
つまり、ホームページを所有していることは企業においてはスタンダードと言えます。このことから、企業が社労士を検討する際にも「社労士事務所にもホームページがあるだろうから、詳しい情報はそこで確認しよう」と思う可能性は低くないと考えられます。
そんなとき、もしホームページが無ければ、あなたの事務所に興味を持った企業に対して、事務所の概要や特色をインターネットを介して伝えることができません。
そればかりか、場合によっては、ホームページが無いこと自体が「今どきHPも用意していない事務所で大丈夫かな…」と不信感を生む恐れもあるでしょう。
そのため、サービス内容や料金、顧問実績などを掲載したホームページを用意することは、社労士事務所にとって非常に重要です。そうした情報をインターネット上で公開することで、事務所の信頼性を担保しやすくなります。
インターネットから集客できる
ホームページを公開することで、社労士事務所を探してインターネット検索をしている企業を、新規顧客として集客することが期待できます。
例えば「○○○(地域名) 社労士」などで検索した際にあなたの事務所のホームページが表示されれば、そこからお問い合わせに繋がる可能性は十分にあるでしょう。
これまでリアルでの繋がりを元に集客してきた社労士事務所がさらに顧客を増やす上で、ホームページを作成することは有効な手段です。
なお、検索結果に上位表示されることを狙った取組をSEO(検索エンジン最適化)と言います。このSEOをおこなう上で効果的な手法は社労士ホームページの「集客性」を高めるコツで解説します。
参考になる社労士のホームページデザイン事例7選
この章では、ホームページの内容やデザインを考える上で参考になる社労士ホームページの事例を7件ご紹介します。
社会保険労務士法人トムズコンサルタント
東京都中央区の社会保険労務士法人トムズコンサルタント様のホームページです。
デザイン・構成の両面でクオリティが高く、社労士事務所のHPとして非常に参考になる事例です。
「社会保険労務士が20名以上」「200者以上の顧問先」など実績が定量的に示されており、信頼性が担保されています。また、「ご契約までの流れ」や「よくあるご質問」などの疑問払拭系のコンテンツもしっかり掲載されていることは、事務所に関心を持ったHP訪問者を実際に見込み顧客に導く上で有効だと考えられます。
社会保険労務士法人ビジネスパートナー
京都府京都市の社会保険労務士法人ビジネスパートナー様のホームページです。
定型の社労士業務に終始せず「ビジネスパートナー」として経営に寄り添うという事務所の特色が明確に示されています。
デザイン面では、明朝体、深めの青、ビジネス感の強い写真などの要素によって、「ビジネスパートナー」としての信頼感や「よい意味での堅さ」を覚えやすいテイストでまとめられています。
名古屋プラス社労士事務所
愛知県名古屋市の名古屋プラス社労士事務所様のホームページです。
「金融機関出身の社労士」という代表者の方の経歴上の特色がメインコピーとして掲載されており、事務所の強みが一目で伝わります。
また、「月額2万円〜」「栄駅8番出口3分」と社労士事務所の比較軸になる料金・アクセスなどの情報もトップページの最上部で示されていることで、ホームページを訪れた人が色々なページを見なくともすぐに必要情報を得ることができます。
合同会社StandBy
滋賀県守山市にある社会保険労務士・税理士・中小企業診断士・行政書士などのプロフェッショナルが集った合同会社StandBy様のホームページです。
士業のホームページとしては珍しくLINEによるお問い合わせ窓口を設置している点が大きな特徴です。これにより、電話やメールと比べてカジュアルにコンタクトを取りやすくなるため、お問い合わせを数を最大化する上で有効な手法だと考えられまず。
社会保険労務士法人クラシコ
大阪府大阪市の社会保険労務士法人クラシコ様のホームページです。
労務等に関するコラムが多数掲載されており、それらのページがGoogle検索に結果に表示されています。例えば「宿直」「半休制度 デメリット」などの検索ワードで1ページ目に表示されており(2022年1月の記事執筆時点)、これらを経由して潜在顧客がホームページに流入していることが伺えます。
社会保険労務士事務所がインターネット上で集客する上で参考になる事例です。
アライツ社労士事務所
愛知県名古屋市のアライツ社労士事務所様のホームページです。
掲載されている写真のクオリティが高く、代表の社労士の先生の雰囲気が伝わってきます。
カラーリングや直線的な構図により信頼感が担保されていつつも、同時にかわいらしいフォントやアイコンによって親しみやすさも感じられる魅力的なデザインになっています。
M’sHR社会保険労務士法人
兵庫県姫路市のM’sHR社会保険労務士法人様の採用ホームページです。
ページ全体を囲う太めの枠線やモダンな雰囲気のフォント、アニメーション表現など全体的に印象に残りやすいデザインです。
また、人事労務に関する書類のフォーマットがWord/PDFの掲載でホームページ上からダウンロードでき、ページ訪問者が便益を得やすい点も特徴です。
信頼性を担保するには?社労士HPに載せるべき項目
ホームページによってどの程度の信頼性を担保できるかは、掲載内容によって変わります。
本章では、HP訪問者に信頼感を覚えてもらうために掲載すべき内容を具体的に解説します。
実績
社労士のホームページで重要なコンテンツの一つが、実績です。
株式会社エムハンド様が実施した調査によると、「士業サイトに訪れたことがあるユーザー134人」の内53.7%の方が実績コンテンツを閲覧しています。
参考になる社労士のホームページ事例7選でご紹介した事例の中でも、例えば合同会社StandBy様は「累計1,000件以上の豊富な実績」などの実績を定量的にアピールしています。
過去に支援してきた案件を振り返り、実績として示せるデータが無いかをご検討されることをおすすめします。
「うちには明示できるような実績は無い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば顧客満足度のアンケートを取るなどの手法も考えられます。ぜひ一度ご検討されてみてください。
料金
料金をホームページ上で明示することには、以下の2つの利点があります。
- 料金を軸に社労士を比較検討している層にアピールできる
- 明朗会系であることが信頼感に繋がる
前述の「53%が「実績」をまず閲覧!ユーザーから「見た」士業ホームページ【アンケート調査】」によると値段に関心がある事業者は24.6%に及ぶため、掲載することでそうした層にアピールできます。
また、単にリーズナブルさを訴求するだけでなく、価格体系を公表することそのものが「明朗会系」である印象を与え、信頼感の醸成が期待できます。
社労士プロフィール
プロフィールは前掲の「53%が「実績」をまず閲覧!ユーザーから「見た」士業ホームページ【アンケート調査】」でも「HPのコンテンツでまず見るもの」として3番目にランクインしている項目です。
客観的な経歴に加えて、例えば下記のアライツ 社労士事務所様のページのように挨拶文や顔写真などを掲載すると、先生の人柄が伝わりやすくなるためおすすめです。
サービス詳細
ホームページ訪問者の中には人事労務に詳しくない方もいる可能性が高いため、「自分のニーズに合っている」と感じてもらうためには具体的なサービス内容を詳しく掲載することが必要だと考えられます。
社会保険労務士法人トムズコンサルタント様のHPでは、下記のようにサービスを「サービス名から探す」と「目的から探す」の2つの軸で表示させることができ、ページ訪問者が自分にマッチしたサービスにたどり着きやすい構成になっています。
お客様の声
実際に支援した顧客の声を掲載することは信頼感の向上に大きく貢献します。
特に社名や担当者の写真を掲載できると、「この社労士事務所は、顧客から実名顔出しで推奨コメントをもらえるくらいに信頼を得ている」と印象づけることができ、非常に効果的です。
例えば社会保険労務士法人クラシコ様のホームページでは、顧客の社名・代表者名・写真が確認できる形のインタビュー記事が掲載されており、依頼の経緯や発注後の感想などを辿ることができます。
アクセス
昨今ではZoomなどで打ち合わせをする機会も増えているかと思いますが、それでもやはり、近場に所在していることが社労士事務所を選ぶ上での前提条件になる場合が多いでしょう。
そのため、アクセス情報はホームページ内で目立つ形で掲載することがおすすめです。
事務所概要
設立年や連絡先をはじめとした事業所概要が1箇所にまとまっていると、訪問者が情報に辿り着きやすく、その意味で利便性を担保できます。
コラム
人事労務などのテーマに関するコラムを掲載することには、以下の2つの利点があります。
- 知見をアピールできる
- ホームページの集客力を高めることができる
社労士として特に強みがある分野についてのコラムを執筆することで、「この先生は○○○(人事制度・福利厚生etc.)に詳しい方だ」と印象づけることができます。
また、実はコラムをHPに掲載することはオンラインの集客力を高める上で効果的な手法です。詳しくは社労士ホームページの「集客性」を高めるコツの章で解説します。
問い合わせフォーム
ホームページにより興味喚起ができても、連絡先がわかりづらければ問い合わせをやめてしまうかもしれません。
それを避けるため、お問い合わせの窓口としてフォームを設置することがおすすめです。
もちろん電話による受付も大切ですが、フォームであれば時間を選ばずにコンタクトを受けられますし、口頭よりも初回問い合わせのハードルを下げる効果も期待できます。
社労士ホームページの「集客性」を高めるコツ
社労士事務所がホームページに期待できる効果の章で述べた通り、ホームページを公開することでインターネットを通じた集客を図ることができます。
具体的には、潜在顧客がGoogleなどの検索エンジンで社労士を探し始めた際にあなたの事務所のホームページが表示されることで、社労士へのニーズがある層がHPに流入することが期待できます。
では、検索結果に表示させるためには具体的に何をおこなう必要があるのでしょうか。この章ではその点について解説します。
HPを地名検索に最適化する
社労士事務所のインターネット上での集客力を高める上で重要性が非常に高いのが、地名を伴う語句での検索で上位を獲得することです。
そのためには下記の2つの設定をおこなうことが有効です。
- 地名をHPのタイトルに含める
- Googleビジネスプロフィールに登録する
地名をHPのタイトルに含める
検索エンジンがホームページの内容を把握する上で「タイトルに何が書いてあるか」は影響度が高い要素の一つです。
そのため、ここにしっかりと(例えば)「上野の○○○社労士事務所」などと入れることで、地名での検索にひっかりやすくなります。
ポイントとしては、地名は都道府県などの広域のものでなく、市町村名や都心部であれば駅名などピンポイントのものを含めることが挙げられます。
なぜなら、エリアが広域になるとその分検索における競合性が高くなり、上位表示が難しくなる傾向があるからです。また、具体的であるほどニーズも明確で問い合わせに繋がりやすいという利点もあります。
HPのタイトルは<title></title>
というタグで設定をおこないます。そのためにはHTMLというデータを編集する必要があります。
業者にホームページ作成を依頼する場合は、タイトルに地名を含めたい旨を伝えれば対応してもらえるでしょう。
また、誰でも簡単にホームページを自作できるソフト「とりあえずHP」なら、HTMLを一切触らずにタイトルを自由に設定することができます。
具体的な操作方法は基本情報を設定しよう | サポートサイトで解説していますので、こちらをご覧いただき興味をお持ちになった方はぜひとりあえずHPの公式サイトもチェックして見てください。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールとは、Google 検索やGoogle マップなどにあなたの事務所の情報を表示できるGoogleの公式サービスです。
これを利用すればGoogle マップ上での検索で事務所をヒットさせることができますし、Googleの通常の検索でも、地名を含む語句であれば検索面にGoogle マップの情報が表示されることが多いので、これらの経路であなたの事務所のホームページに潜在顧客を誘導できる可能性が高まります。
コラムを執筆する
労務管理の手続きの仕方などを調べるためにインターネットで検索する事業者に対して、それらを丁寧に解説するコラムを書けば、そのページが検索結果に表示されることでホームページへの流入を得ることが期待できます。
また、そうしたコラムから「○○(人事制度・福利厚生etc.)のことでお困りの方はお気軽にご相談ください」という形であなたの事務所に誘導することで、顧客化を図ることができます。
具体的にどのような検索ワードを想定してコラムを書くかを決める際は、各ワードが実際にGoogleでどれくらい検索されているかを調べることが望ましいです。
ruri-coというツールを使えば、任意のワードが月間で何回検索されているかを無料で調査することができますので、チェックしてみてください。
社労士のホームページを自作できるテンプレート
ここまで社労士事務所のホームページについて制作のポイントや参考事例などを解説してきました。
実際にホームページを作成する際は専門業者に依頼することも多いですが、その場合の費用相場は数十万円程になります。
また、業者が作成したHPは自分たちで編集することが難しいケースも珍しくありません。
そのため、費用を抑えたい方や自分たちで簡単に更新していきたい方には、ホームページ作成ソフトで自作する方法もおすすめです。
記事の中でもご紹介したとりあえずHPは、専門知識が一切無い方でも簡単ホームページを作成・編集することができます。
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気軽につくれる、素敵なホームページ「とりあえずHP」
とりあえずHPは、素敵なホームページを気軽につくることができるホームページ作成サービスです。
「メールを送る」程度のパソコンスキルがあれば、驚くほど簡単にホームページを作成することができます。
業種ごとに作り込まれたテンプレートデザインや文章のサンプルもあるので、ホームページづくりにあまり時間が割けない人にもおすすめ。大切な時間をホームページ作成に費やすのではなく、本業に集中させることができます。
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