独自ドメインとは？取得するメリット・デメリット【初心者向け】
ホームページやブログをはじめるときに「独自ドメイン」という言葉を目にしますよね。独自ドメインとは、自分専用で自由に作れるインターネット上の住所のこと。ホームページやブログを見つけるための「URL」やメールアドレスの一部として使われます。
独自ドメインを持つことで、ホームページやブログの信頼感がアップし、ブランドの認知度も向上します。検索エンジン対策（SEO）での効果が期待できるため、多くの企業や個人が独自ドメインを取得しているんですよ。ただし費用や設定の手間もかかるため、注意が必要です。
この記事では、独自ドメインの基本から取得方法、メリット・デメリットまでわかりやすく解説します。これから独自ドメインを取得しようかお悩みなら、ぜひ最後までご一読ください。
目次
独自ドメインとは？
独自ドメインとは、インターネット上で自分だけが使用できるオリジナルの住所のようなものです。ホームページやメールアドレスの一部として使われ、「他の誰とも重ならない自分専用のURL」を指します。一例として「toriaez.jp」や「example.com」「myblog.net」などが独自ドメインにあたります。
独自ドメインの「.（ドット）」前後の違い
独自ドメインの「.（ドット）」前後で意味や役割が異なります。
.（ドット）」の前の部分は、Webサイトの名前や会社名がよく使われます。たとえば、「toriaez.jp」の「toriaez」に当たる部分です。他の人が使っていなければ、自由に好きな名前を決められますので、わかりやすくて覚えやすい名前にするとよいでしょう。
.（ドット）」の後の部分は、「.com」や「.jp」など、ドメインの種類を示します。これは「トップレベルドメイン（TLD）」と呼ばれるもので、どの種類を選ぶかで印象や利用目的が変わります。詳しくは「独自ドメインの種類」の章をご覧ください。
ドメインはURLやメールアドレスの一部
ドメインは、インターネット上の住所とも言われ、ホームページやメールアドレスに含まれる一部です。たとえば「www.toriaez.jp」というURLでは「toriaez.jp」がドメインにあたります。メールアドレスでも「****@toriaez.jp」の「toriaez.jp」の部分がドメインです。
共有ドメインと独自ドメインの違い
共有ドメインとは、無料のブログサービスやメールアドレス、ホームページ作成サービスで使われています。他の利用者とドメインを共有する形になるのが独自ドメインとの違いです。
| サービス名 | 共有ドメイン |
|---|---|
| WordPress.com | yourname.wordpress.com |
| アメーバブログ | ameblo.jp/yourname |
| Gmail | yourname@gmail.com |
共有ドメインでは、提供元のサービス名や他の要素が含まれるため、自由に設定できません。独自ドメインは自分専用のURLで、自由に好きな名前を付けられるため、共有ドメインより本格的な印象を与えます。
サブドメインとは？
サブドメインという言葉を聞いたことがあるかもしれませんので、簡単に解説します。サブドメインとは、元のドメインに名前を追加して、内容をわかりやすく分けるための方法です。たとえば、「toriaez.jp」というドメインを使っている場合、ブログ用に「blog.toriaez.jp」、ショップ用に「shop.toriaez.jp」のようにサブドメインを作ります。サブドメインの文字列は、自由に決められます。
例）「toriaez.jp」というドメインを使っている場合
| ブログ用 | blog.toriaez.jp |
| ショップ用 | shop.toriaez.jp |
サブドメインを活用すると、ひとつのサイト内で「ブログ」と「ショップ」など、異なる内容のコンテンツを別のページとして整理できます。
独自ドメインの種類
独自ドメインにはたくさんの種類があり、サイトの内容や目的に合わせて選べます。たとえば次のようなものがあります。
| ドメイン | 特徴 |
|---|---|
| .com | 一番よく使われるドメイン お店や個人のホームページ、ブログなど、どんなサイトにも使いやすいのが特徴 |
| .net | インターネット関連のサービスや技術に使われることが多い 一般的なサイトでも問題なく利用可能 |
| .org | もともとは非営利の団体向け。今では誰でも使用可能 信頼感のあるイメージを持たせたいときに便利 |
| .jp | 日本国内の個人や企業が使用可能 信頼性が高く、日本のユーザーに親しみやすい |
| .info | 情報提供のサイト向けのドメインで誰でも取得可能 ニュース、知識の共有、情報発信などのサイトに利用されることが多い |
| .biz | ビジネス用のドメインで「business（ビジネス）」を短縮したもの 商業目的のサイト向けで商取引や企業のWebサイトにも適している |
特定のテーマや地域に合わせたドメインも増えています。
| ドメイン | 特徴 |
|---|---|
| .shop | ネットショップ用にぴったり。オンライン販売をしているサイトによく使われる |
| .blog | ブログ専用に作られたドメイン。個人のブログや企業のブログによく利用される |
| .tokyoなどの地域名 | 地域に関連するサイトに使うと「地元のお店」や「地域密着サービス」だとわかりやすくなる |
ドメインの種類を工夫することで、訪問者にも「どのようなサイトか」が伝わりやすくなります。自分のサイトやビジネスに合ったドメインを選ぶと、よりわかりやすい印象を与えられます。
独自ドメインを取得するメリット
独自ドメインを取得するメリットは次の5点です。
- お店への信用度が高くなる
- 自社ブランド名をドメインに含められる
- 検索エンジン対策（SEO）で有利になる
- 同じドメインのメールアドレスを持てる
- サービスが終了してもドメインを使える
一つひとつわかりやすく説明します。
お店への信用度が高くなる
独自ドメインを使うと、サイトやお店がしっかりしている印象を与えられます。独自ドメインは基本的に有料で取得するため、本気で運営しているサイトだと感じてもらいやすいです。
たとえば「toriaez.jp」のような独自ドメインがあると、見た目がプロっぽくなり、訪問者が「この会社は信頼できそうだ」と感じるきっかけになります。商品やサービスを提供している企業や個人の方の場合、独自ドメインがあることで、安心して利用してもらいやすくなります。
自社ブランド名をドメインに含められる
独自ドメインでは、自分のブランド名や会社名をそのままURLに使えます。訪問者に覚えてもらいやすくなり、商品やサービスをアピールすることにもつながります。
検索エンジン対策（SEO）で有利になる
独自ドメインを持つことで、Googleなどの検索エンジンで見つけてもらいやすくなることがあります。検索エンジン対策（SEO）とは、検索結果で自分のサイトが上に表示されやすくなるための工夫のことです。独自ドメインがあると、検索エンジンから「オリジナルで信頼できるサイト」と見なされることが多く、訪問者が増える可能性も高まります。
同じドメインのメールアドレスを持てる
独自ドメインを取得すると、同じドメインでメールアドレスを作れます。たとえば「info@yourstore.com」のように、URLと同じドメイン名のメールアドレスがあると、相手に信頼されやすくなります。GmailやYahooメールではなく、自分専用のメールアドレスが持てるので、プロらしい印象を与えられますよ。
サービスが終了してもドメインを使える
無料ブログやホームページ作成サービスを使っている場合、サービスが終了してしまうとサイトが見られなくなります。独自ドメインを持っていれば、他のサービスに移っても同じドメインを使い続けることも可能です。独自ドメインを取得していると、長期間にわたってホームページやブログを安定して運営したいときに役立ちます。
独自ドメインのデメリット
独自ドメインを取得するデメリットは次の4点です。
- 取得・更新に費用がかかる
- 設定の手間がかかる
- 登録者情報を公開する義務がある
- 自身での集客が必須
一つひとつわかりやすく説明します。
取得・更新に費用がかかる
独自ドメインを持つためには、取得時に料金がかかります。取得したドメインを使い続けるためには毎年の更新費用も必要です。料金はドメインの種類や販売会社によって異なりますが、一般的に「.com」や「.jp」など人気のあるドメインは比較的高めです。
無料のブログやホームページサービスと違い、独自ドメインは有料で維持する必要があるため、初めての方には少し負担に感じるかもしれません。
設定の手間がかかる
独自ドメインを取得すると、取得したドメインを使ってホームページやメールを設定するための手続きが必要です。レンタルサーバーと連携したり、ドメインの設定画面で必要な項目を入力するなど、初心者には少し難しく感じる作業があります。
設定方法はサービスによって異なるため、最初は戸惑うことも多いかもしれません。最近は設定サポートを提供しているサービスも増えているので、上手に活用することでスムーズに進められます。
登録者情報を公開する義務がある
独自ドメインを取得すると、登録者情報（名前、住所、電話番号など）が公開される場合があります。インターネット上で何か問題が発生したときに、誰が責任者なのかを明確にするために使われる仕組みのため、国際的に登録者情報を公開する義務があります。
個人情報が公開されるのは不安なあなたへ
個人情報が公開されるのは不安という方もいるでしょう。そこで利用できるのが、「WHOIS情報代行サービス」です。このサービスは、ドメイン登録者の代わりに、サービス提供者の情報が表示されます。個人のプライバシーを守ることができますので、個人情報が公開されるのは不安という方は、利用も検討しましょう。
WHOIS情報代行サービスは、多くのドメイン登録サービスで提供されています。月額や年額の追加料金がかかる場合がありますが、プライバシーを保護するための安心材料になります。
自身での集客が必須
独自ドメインでサイトを運営する場合、訪問者を集めるための工夫が必要です。無料ブログやSNSのように、元々多くの利用者がいるわけではないため、検索エンジン対策（SEO）やSNSを使った宣伝など、自分で集客活動を行わなければなりません。
集客には時間や労力がかかることも多いので、運営を続けていくためには定期的にアクセス数を増やすための工夫が必要です。
独自ドメインの取得方法
独自ドメインを取得する手順は次の3ステップです。
- ドメイン名を決める
- ドメインが使用できるか検索する
- ドメイン取得サービスを選ぶ
はじめての方でも迷わないように、一つひとつわかりやすく説明します。
1.ドメイン名を決める
独自ドメインの文字列（ドメイン名）を決めましょう。ドメイン名はインターネット上での「住所」にあたります。わかりやすく覚えやすい文字列にすることで、訪問者に親しみを感じてもらいやすくなります。
ビジネス用なら会社名やブランド名を使うのが一般的です。個人サイトなら、自分の名前やニックネームを文字列として使うこともあります。
ドメイン名を決めるときのポイント
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 短く、シンプルに | 名前が長すぎると覚えにくくなる できるだけ短く簡潔に |
| 使用できる文字 | アルファベット（a-z）、数字（0-9）、ハイフン（-）が使用可能 ※ハイフンはドメイン名の最初や最後には使えない |
たとえば以下のように、ドメイン名を決めていきましょう。
例）会社名が「ABC Corporation」の場合→「abc.com」や「abccorp.jp」、「abc-corp.com」など
例）サービス名が「DEFサービス」の場合 → 「defservice.com」や「defserv.jp」、「s-def.jp」など
ドメイン名は他の人と重複してはいけないため、希望する名前が使われている場合もあります。少し工夫して別の名前を考える必要がありますので、第3希望まで用意しておくとスムーズです。
以上を参考に、理想のドメイン名が決まったら、次のステップに進みましょう。
2.ドメインが使用できるか検索する
先ほど第3希望まで用意したドメイン名が、他の人に使われていないかを確認します。ドメイン取得サービスの検索機能を使えば簡単です。
一例として、ドメイン取得サービスの「バリュードメイン」での検索方法を詳しく説明します。
バリュードメインでの検索方法
1.バリュードメインの公式サイトにアクセスします。
2.トップページにある検索ボックスに、希望するドメイン名（例：「yourbrand.com」）を入力し、検索ボタンを押します。
3.検索結果に「取得可能」と表示されていれば、入力したドメイン名を取得できます。
もし「取得できません」と出た場合は、別の名前を考えるか、少し変更して再度検索してみてください（たとえば「yo-urbrand.com」など）。
ドメイン名が使用可能であることを確認できたら、次はドメインを取得するためのサービスを選びます。
3.ドメイン取得サービスを選ぶ
ドメイン取得サービスは複数あります。代表的なドメイン取得サービスを紹介しますので、ご自身に合ったサービスを選びましょう。
各サービスにはそれぞれ特徴があります。サービスを選ぶポイントは次の3点です。
- 料金
- サポート体制
- 信頼性
サービスを選ぶポイント
1. 料金
ドメインの取得と維持には費用がかかります。料金は一律ではなく、サービスごとに異なります。初年度が安くても更新費用が高めに設定されているサービスもあるため、初期費用だけでなく、毎年の更新費用も確認しておきましょう。
2. サポート体制
初心者の方にとって、わからないことをすぐに相談できるサポートはとても重要です。サポートが充実しているサービスなら、安心して利用できます。電話やチャットでのサポートがあると、トラブル時にも対応がスムーズです。
3. 信頼性
ドメイン取得は長期的な運用が前提となるため、信頼性の高いサービスを選ぶことが大切です。実績のある会社のサービスを利用すると、安心して長く使えます。
代表的なドメイン取得サービスの特徴
| ドメイン取得サービス会社 | 特徴 |
|---|---|
| バリュードメイン | リーズナブルな料金設定、サポートはメール対応が中心、利用者からの信頼も厚い コストを抑えたい方にオススメ |
| ムームードメイン | 手頃な価格、サポートも充実、初心者の方にオススメ |
| お名前.com | 日本国内で人気、ドメイン種類が豊富、電話やチャットでのサポートが充実 サポート面を重視したい方向け |
| さくらのドメイン | ドメイン取得費用は他のサービスと同程度、電話・メール対応が丁寧 初心者の方にオススメ |
料金を重視する場合はバリュードメインやムームードメイン、サポート体制を重視する場合はお名前.comやさくらのドメインが人気です。自分のニーズに合わせて選ぶとよいでしょう。
独自ドメインを利用するにはサーバーが必要？
独自ドメインを取得しただけでは、まだホームページを公開したり、メールを使ったりはできません。独自ドメインをインターネット上で利用するには、「サーバー」が必要になります。サーバーは、インターネット上にデータを置く場所のようなもので、ここにホームページの内容を保存して、訪問者が見られる状態にします。
レンタルサーバーで独自ドメインを利用する
独自ドメインを利用する方法のひとつに、「レンタルサーバー」を契約する方法があります。レンタルサーバーは、自分の独自ドメインを使って自由にホームページやブログを作りたい方に向いています。
レンタルサーバーの特徴
| 自由度が高い | 自分の好きなデザインや機能を取り入れたホームページが作成可能 WordPressなどのCMS（コンテンツ管理システム）も自由にインストール可能 |
| 費用 | レンタルサーバーは月額数百円から数千円程度で利用可能 サービスによってはドメイン取得がセットになっているプランあり |
| 設定 | はじめての方には少し難しい可能性あり レンタルサーバーによっては、ドメインとサーバーを自動で連携できる機能もある |
ホームページ作成サービスで独自ドメインを利用する
もう一つの方法として、ホームページ作成サービスを利用する方法もあります。ホームページ作成サービスには、ドメインやサーバーがセットになっているプランが多いです。ホームページ作成サービスを利用すれば、簡単に独自ドメインでホームページを作成できます。
ホームページ作成サービスの特徴
| 簡単操作 | 専門的な知識がなくてもホームページの作成可能 テンプレートを選んで画像や文章を追加するだけ はじめての方でも直感的に操作できる |
| ドメインとサーバーがセット | サーバー利用料と独自ドメイン取得がセットで管理が簡単 |
| 費用 | ホームページ作成サービスのプラン料金にドメイン代が含まれている 費用を抑えたい方にもオススメ |
独自ドメインを利用するには、レンタルサーバーかホームページ作成サービスを使うことで、インターネット上に自分のホームページやブログを公開できます。どちらもそれぞれ特徴があるので、使いたい機能や管理のしやすさに応じて、ご自身に合った方法を選んでみましょう。
独自ドメインとセットになったサービスも検討しよう
この記事では、独自ドメインについて詳しく解説してきました。独自ドメインを持つことで、ホームページやブログに信頼感が生まれ、商品やサービスのアピールもしやすくなります。
ただ、独自ドメインを取得してサーバーに設定するなどの準備は、初心者の方には少し手間に感じるかもしれません。そこでおすすめなのが、ホームページ作成ツール、ドメイン、サーバーがセットになったサービスです。独自ドメインの取得や設定もまとめて任せられ、簡単な手続きで独自ドメイン付きのホームページをスタートできます。
独自ドメインで信頼性の高いサイト作りを目指しつつ、手軽に運用をはじめたい方は、「とりあえずHP」もぜひご検討ください。
気軽につくれる、素敵なホームページ「とりあえずHP」
とりあえずHPは、素敵なホームページを気軽につくることができるホームページ作成サービスです。
「メールを送る」程度のパソコンスキルがあれば、驚くほど簡単にホームページを作成することができます。
業種ごとに作り込まれたテンプレートデザインや文章のサンプルもあるので、ホームページづくりにあまり時間が割けない人にもおすすめ。大切な時間をホームページ作成に費やすのではなく、本業に集中させることができます。
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