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【初心者向け】農家・農園・農場のホームページ作成のコツ

様々な業種でホームページを持つことが当たり前になった昨今、米や野菜などの農家を営む方や、農園・農場・果樹園といった農業経営をしている方のなかにも、自身のホームページを持ちたい!という方が増えています。

農業経営者がホームページを通じて、育てている作物や栽培方法のこだわりを発信することで、以下のようなメリットが考えられます。

  • 野菜や果物等の農作物を購入した人や農園の情報を見聞きした人がホームページを見て、さらにファンになってくれる
  • 契約販売やスーパー・八百屋・レストラン等への直接販売の際の営業ツールとしても役立つ
  • ホームページを通じてネット販売を行うことで、遠方の顧客にも商品を購入してもらうことができる(販路拡大につながる)

しかし、実際にホームページを作ろうとウェブ制作会社に依頼したところ、予算に合わない見積もりがきて断念した、自分で一からホームページを作ろうしたけれど、ITの専門スキルを勉強する時間を捻出するのが難しく、完成までたどり着けなかった…という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。

最近は初心者の方でも、自分で簡単に作成できるホームページ作成ツールが増えています。ツールを活用することで、コストや難しいIT知識に関するお悩みから開放され、手軽にホームページを持つことができます。

しかし、簡単に作れるからこそ、どうすれば効果の出るホームページになるのか、どのような情報を掲載すればよいのか、といった、ホームページ作成するためのコツを抑えておくことが大切です。

このページでは、農家や農園・農場・果樹園など、農業に関わる方が自分でホームページを作るときに参考になるポイントをご紹介します。

ホームページについてこんなお悩みありませんか?

  • 業者に頼らず自分で簡単に作成・編集したい
  • HPにかかる費用を抑えたい
  • 独立・開業に伴いHPを開設したい
①ホームページの目的を明確にする

ホームページを作成するうえで最初に確認すべきことは「ホームページを作る目的」です。漠然と作成し始めるのではなく目的を明確にすることで、格段にスムーズに作成できます。

農園・農場・果樹園など、農業を営む方のホームページの場合、野菜や果物などの農作物、あるいはその加工品といった商品の魅力を伝え、最終的に商品の購入につなげることが目的になります。

そのため、ホームページを見た人に「この商品を購入したい!」と思ってもらうことがゴールになります。

②ホームページを見てもらいたい相手をイメージする

目的が明確になったら次は、ご自身のホームページをどんな人に見てもらいたいか?を具体的にイメージして行きます。

野菜や果物や加工品の場合、消費者は幅広い世代が考えられますが、そのなかでも特に「実際に購入する人」に焦点を絞って検討してみます。

例えば、以下のように、同じ農業でも商品の特徴によって実際の顧客が異なります。

  • 一般的な野菜や果物の場合、多くの場合は家庭を持つ女性に購入されることが多いと思います。家族構成としては、夫婦もしくは子供のいる家庭が主なターゲットになります。
  • 希少な高級フルーツ等の場合、消費者の世帯収入・生活水準などもやや高めの層が対象となります。贈答用の購入であることも多いでしょう。
  • 有機肥料にこだわり、手間暇をかけて育てたオーガニック野菜の場合、自然派志向の一般家庭だけでなく、レストランオーナーやシェフもターゲットとして考えられます。

ホームページを見てもらいたい相手の地域や家族構成、世帯収入、趣味趣向、実際に食べられるシーンなど、詳細なイメージを洗い出してみましょう。

ホームページを見てもらいたい対象をマーケティング用語では「ターゲット」と呼び、さらに詳細な人物像やニーズまでを想定したものを「ペルソナ」と呼びます。ペルソナを具体的にイメージすることで、ホームページに掲載する内容やデザインの方向性がより洗練されます。

具体的な例として「有機栽培にこだわった野菜農家」のペルソナを想定してみます。

例:有機栽培にこだわった野菜農家のペルソナのイメージ

年齢 40代
性別 女性
地域 茨城県
家族構成 夫と子供2人(小学生と幼児)
世帯収入 600〜700万(平均的な世帯)
仕事 看護師(地域の診療所で時短勤務)
趣味・ライフスタイル 趣味はドライフラワー。休日は子供と一緒にクッキーを焼いたり、近隣の行楽施設や公園に行って過ごす。動物や自然と触れ合ったりすることが好き。
ニーズ 子供や家族にとって身体によいものを食べたい。農薬等を極力使わず、安心して使えるオーガニック食材を探している。
③ホームページの内容をイメージする

ホームページを見てほしい人=ペルソナを具体的にイメージしたら、その人がどんなことを知りたいと思っているか、その人に魅力を伝えるためにはホームページに何を掲載すればよいかを洗い出します。

先ほどの有機農家のペルソナは、子供や家族にとって身体によいものを食べたいという思いから、農薬等を極力使わず、安心して使える食材を探しています。このペルソナの場合、以下のような情報を知りたいと思っています。

  • 安心して食べられる食材なのか
  • どのような栽培方法で作られた作物か
  • 畑や農園の様子が見てみたい
  • 誰が栽培しているか、信頼できそうか
  • 取り扱っている食材
  • 価格はどのくらいか
  • どこで購入できるか
  • ネット販売で直接購入できるか

ペルソナが知りたい情報を洗い出したら、次は、これらの情報を伝えるために、ホームページに何を掲載すれば良いかを洗い出します。以下は掲載内容の一例です。

ペルソナが知りたいこと ホームページに掲載する内容
安心して食べられる食材なのか 低農薬・有機栽培へのこだわり、および、その理由をトップページや「想い」を伝えるページに掲載
どのような栽培方法で作られた作物か 一般的な栽培方法の種類や美味しい野菜作りに欠かせない「土」についての説明を記載したうえで、農園で行なっている栽培方法について詳しく掲載
畑や農園の様子が見てみたい 畑の写真と説明文を掲載(地域の特徴も合わせて説明)
誰が栽培しているか、信頼できそうか 家族経営なので、経営者とその家族・手伝ってくれているスタッフの写真と簡単なプロフィールを掲載(笑顔の写真)
取り扱っている食材 多種類の作物を栽培しているため、植え込み時期や収穫の季節ごとの目安を「栽培スケジュール」として掲載
価格はどのくらいか 野菜の価格に影響する要因について説明(1年の気候変動の影響・肥料などの価格・流通経路等)したうえで、例となる価格を掲載
どこで購入できるか 直売所・レストランなど、契約先の一覧を可能な範囲で掲載
ネット販売で直接購入できるか ホームページから購入予約する場合のセット商品と購入方法を掲載

上記はあくまでも一例ですが、他にも、実際に作物を食べたお客様にアンケートをとって「お客様からの声」を掲載したり、「農業体験」や「フルーツ狩り」といった取り組みを行なっている場合は詳細情報を掲載していきましょう。

また、ホームページを通じて販売を行う場合には「特定商取引法に基づく表示」のページを1ページ作成しておく必要があります。どんな項目を記載すればよいかは、インターネットで検索するとすぐに見つかるので、ネット販売を予定されている方は調べてみてください。

ひとくちに「農業」といっても、田んぼ農家の方(米屋さん)や牧場などの酪農業、加工品も作っている場合など、様々な分野があるため、ご自身の専門分野やこだわり・特徴・強みを客観的に捉えたうえで、ペルソナの立場やニーズを想像し、何を掲載すればより魅力を感じてもらえそうか?という視点で情報を発信していくことが大切です。

④ホームページからの販売方法を検討する

農業・農園・農場・農業法人などのホームページを検討している方の中には、ホームページを通じてネット販売をしたいと考えている方もいますよね。オンラインで、全国各地の消費者に商品を購入してもらうことができれば、販路が格段に拡がります。

農業を営む方がネット販売を始める場合に検討しておくべきことは、商品の見せ方・注文の受付方法・決済方法・配送方法の4つです。

商品の見せ方
ホームページ上で果物や野菜を紹介する場合に最も大切になのが「写真」と「説明文」です。
ホームページ上では試食や、香り・手触りを知ることができないので、写真を通じていかに、実際の味や手触りを想像できるかが大切です。ホームページをみているお客様に「食べてみたい」と思ってもらうために、写真のビジュアルと文章で工夫して魅力を伝える必要があります。特に写真が与える印象は大きいため、客観的に「食べたくなる魅力のある写真か」という視点で選ぶことが大切です。思わず「美味しそう!」と言ってしまうような写真が使えれば、購入につながる可能性が高まります。

注文の受付方法
注文を受ける場合、商品数やパターンによって様々な選択肢があります。販売する商品の種類がそこまで多くない場合は、シンプルな問い合わせフォームなどを使って注文を受け付けることもできます。このような場合は、ホームページ上に「注文方法」のページを設けておくと、購入したい人がスムーズに購入できます。 また、多数の商品を取り扱っていて、注文が複雑になる場合は、公式のホームページとは別に「オンラインショップ」のサイトを作成する方法もあります。「購入」を目的としたオンラインショップと、作物へのこだわりや栽培方法・作り手の想いなどを存分に伝えるための「公式のホームページ」を分けることで、利用者に信頼感を与え、安心して購入することができるメリットがあります。最近は、ショッピングサイトを簡単に作成できるサービスもあるため、そういったサービスを利用することで初心者の方でもオンラインショップを開設することも可能です。
ネットショップを開設する場合は、手数料が発生するケースもあるため、取り扱っている商品数や使い勝手、オペレーションのしやすさ等を踏まえて、注文の受付方法を検討してみましょう。

決済方法
ホームページ上で販売をするなら、決済方法として一番気軽に開始できる方法は「銀行振込」です。注文を受けたら、振込先の口座情報と金額を連絡して、お振込をしてもらう流れになります。
また、消費者側の利便性が高い方法として「クレジットカード払い」もネット販売では主流の方法です。クレジットカード払いを導入する場合は、例えば「PayPal」といったオンライン決済サービスを利用し、注文画面にPayPalのボタンを設置しておくことで、ホームページ上から決済を行なってもらうことができます。
オンラインショップを開設する場合は、オンラインショップ作成サービスにより、扱える決済方法が異なりますので、確認してから開設しましょう。

配送方法
配送先の地域や梱包サイズ、どの配送会社に依頼するかによって、配送料金が異なるため、実際に注文を受けた場合の配送方法についてあらかじめ検討しておくと安心です。

ホームページを通じて販売を行う場合、上記のように、注文から発送完了まで流れを具体的に決めておき、スムーズに対応できるようにすることが重要です。また、顧客とやりとりする際のメールの文面や、電話を受け付ける場合の台本もあらかじめ用意しておくと、落ち着いて対応できます。

関連記事 初心者でもできるネット販売のやり方

⑤ホームページのデザインをイメージする

ホームページの中身について、イメージが固まったら、デザインについても検討していきます。デザインを検討する際は、「実際にホームページを見る人」にとって、どのようなデザインなら好感を与えられるのかという視点を持つことが重要です。

まずは、ホームページを見ている人に与えたいイメージを言葉にして書き出してみる方法がおすすめです。農家・農園・農場のホームページの場合「自然」「安心安全」といったイメージが重要になります。

また、例に挙げた有機栽培にこだわった野菜農家のペルソナの場合、自然派の女性に好感を持ってもらえそうなイメージを加えると、以下のキーワードが想定されます。

自然、安心安全、オーガニック、ナチュラル、親しみやすさ、優しさ

実際の作物の色や雰囲気と、購入してほしいお客様の好感が重なるイメージを探し、色やデザインを検討してみましょう。

例えば、自然の雰囲気を感じる色合いとしては「緑」「ベージュ」「茶色」などのアースカラー。また、トマトやりんごといった鮮やかな作物を育てている場合は、その色自体をデザインに取り入れることで、強く印象づけることができます。
また、文字の太さや書体によって印象を変えることもできます。例えば、細い書体はやさしさや繊細さを感じさせ、太い書体は元気さや丈夫さを。明朝体の場合は丁寧さや高級感を感じさせます。

以下は「毛豆(けまめ)」という、青森県の津軽地方で育てられている在来種の枝豆を販売している農家様の実際のホームページです。毛豆を想起する鮮やかな「緑」を基調に、手書きで書かれたロゴから親しみやすさを感じますね。トップページに掲載されている畑の写真も印象的です。

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⑥ツールを使ってホームページを作ってみる

ホームページの目的、ホームページのターゲットと詳細なペルソナ、ホームページの内容、デザインのイメージ、これらの検討が完了したら、最後に、ホームページを作る方法を検討します。

ホームページを自作する場合には、様々な方法があります。HTMLやCSSなどを勉強して作成する、ワードプレスを導入して作成する、自分のパソコンにソフトをインストールして作成する、ホームページ作成ツールを使って作成する方法などなど。ご自身の状況やどのくらいのコストをかけて作成したいか等によって、適切な方法を検討しましょう。

本業が忙しい方で、すぐに作成を開始したい場合はホームページ作成ツールがおすすめです。ホームページ作成ツールの場合、レンタルサーバーや作成ソフトを用意する必要がなく、おおよそ月額3,000円〜10,000円程度で気軽にホームページを作成・運用できます。

また、ホームページは公開したら終わりではなく、少しずつ更新・改善を行いながら育てていくことで成果を出せるようになるものです。手軽に更新できるものを選ぶこともホームページ作成ツールを選ぶ際には重要なポイントです。無料で試せる期間などをうまく活用して、ご自身で使いやすいツールを見つけましょう。

また、ホームページ作成を始める前に、ホームページの作り方を学んでおきたい場合、ホームページ作成講座等に参加する方法もあります。現在は、オンラインで開催している講座もあるため、ご自宅や仕事場からでも気軽に参加できます。以下に、無料で参加可能な「オンラインのホームページ作成講座」の情報を掲載しているので、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。

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