【初心者向け】福祉・介護サービスのホームページ作成のコツ
現在、超高齢社会と言われている日本。今後も高齢者の割合は高くなると予想されていて、2025年には人口の30%にも達すると言われています。高齢者が増えれば、訪問介護や老人ホームなどの介護サービスの需要も当然ながら増えていくことでしょう。
それに伴い、これから先、インターネット上で福祉・介護サービスが検索される機会も増えることでしょう。親の介護が必要になってくる世代が、インターネットに馴染みのある世代と重なってきたこともあり、福祉・介護の業界ではホームページの重要度が年々増しています。
多くの福祉施設や介護サービスに埋もれてしまわないためにも、まだホームページを持っていない方は、ホームページの作成を検討してみてはいかがでしょうか。ホームページを作成し、活用することで、多くの人に知ってもらい、申し込みを増やすことも可能です。
このページでは、福祉・介護サービスのホームページを作りたい方に向け、パソコン初心者やITが苦手な方でもホームページを自作できるコツをお伝えします。
①ホームページの目的を明確にする
まずは何のためにホームページを作るのか、目的を明確にしてみましょう。
福祉・介護サービスのホームページを作る場合の目的の多くは、利用者となり得る人、及び利用者となり得る人の親族など関係者に知ってもらい、お問合せや申し込みを増やすことにあると思います。
ホームページを見た人に、「このサービスを利用したい」と思ってもらうことがゴールとなります。
②ホームページを見てもらいたい相手をイメージする
目的が明確になったら、どんな人にホームページを見てもらいたいかを具体的にイメージしてみましょう。
例えば、介護サービスの場合、「リハビリがメインのデイケアなので、60代後半〜70代前半の高齢者の中でも比較的若い人たちに見てほしい」「食事や入浴などの補助に強みがあるので、利用者のご家族の方に見てほしい」「地域密着型のグループホームなので、この地域に住んでいる方に見てほしい」などのケースが考えられます。
あるいは、「人手が足りておらず、採用活動も行いたいので、介護資格を持った30〜40代の方に見てほしい」というケースもあるでしょう。
このように、ホームページを見てもらいたい相手の詳細なイメージを洗い出してみましょう。現在の利用者にはどんな人が多いのかを見直すのも参考になるかと思います。
ホームページを最も見に来て欲しい対象となる人をマーケティング用語では「ターゲット」と呼び、さらにターゲット像を詳細にし、人物の特徴やニーズまで想定し表現したものを「ペルソナ」と呼びます。ペルソナを具体的にイメージしてみることで、ホームページの内容やデザインの方向性を考えやすくなります。
例)介護サービスのペルソナ設定イメージ
年齢 | 40代夫婦 |
---|---|
利用者との関係 | 利用者の娘夫婦 |
住まい | 東京都八王子市 |
ニーズ | 最近母が他界し、父が一人暮らしになった。父とは同じ市内に住んでいるが、子供もまだ小学生なため、頻繁に様子は見に行けない。一人暮らしは心配なので、介護施設やサービスを探している。 |
職業 | 会社員の夫とパートの妻 |
趣味・ライフスタイル | 月に1~2度は子供を連れて、両親の元に遊びに行っていた。両親も孫に会うのを毎回とても楽しみしていた。母が亡くなってから、父が元気がないのが気がかり。 |
③ホームページの内容をイメージする
ホームページを見てほしい相手を具体的に想像できたら、その人はどんなことを知りたいのか考えてみましょう。
先程の介護サービスの例では、ペルソナの40代夫婦は、高齢の親を安心して任せられる施設やサービスを探しています。このペルソナの知りたい情報は、以下のようなことがメインになると思います。
- どんな雰囲気なんだろう
- どんなサービスがあるんだろう
- 父も利用できるのか
- 一日のスケジュールはどうなっているのか
- どんなスタッフがいるのか
- 利用料金はどれくらいか
- 施設の設備は整っているのか
- 資料請求や見学ができるのか
これらの情報を伝える上で、ホームページはどんな内容にすると良いでしょうか。以下は掲載内容の一例です。
どんな雰囲気なんだろう | 安心して生活が送れるようコンセプトや想いを明記 |
---|---|
どんなサービスがあるんだろう | 提供しているサービスの一覧を明記 |
父も利用できるのか | どんな人がサービスの対象になるのか、詳細を明記 |
一日のスケジュールはどうなっているのか | 実際の利用者がどんなスケジュールで過ごしているのか例を記載 |
どんなスタッフがいるのか | プロフィールや写真を掲載したスタッフ紹介のページを用意 |
利用料金はどれくらいか | 利用料金がわかりやすいように、詳細まで明記した料金表を掲載 |
施設の設備は整っているのか | 写真付きで施設内を紹介するページを用意 |
資料請求や見学ができるのか | お問合せから利用開始まで、どんなステップがあるのか、流れを説明するページを用意 |
上記の掲載内容の例の中に、「提供しているサービスの一覧を明記する」とありますが、サービス一覧はできる限り掲載するようにしましょう。
福祉・介護サービスの特徴として、サービスの種類が豊富だということが挙げられます。どの福祉施設や介護サービスを利用しようか迷っている方にとって、自分に必要なサービスを受けられるのかは、重要な決め手になります。
訪問介護の中でも、家事援助がメインなのか、入浴介護もやっているのかなど、提供しているサービスに違いがあるかと思います。老人ホームやデイサービスなどの介護施設を運営している方も、施設内で提供しているサービスはそれぞれ違うのではないでしょうか。
利用者、またはそのご家族が一目でどんなサービスがあるのかわかるように、サービス一覧を掲載するようにしましょう。
④安心感を与えるコンテンツを用意する
介護サービスは利用者の生活に密に関わるサービスです。また、利用者のご家族からしても、大事な家族を預けるわけですから、「安心感」や「信頼感」が欠かせません。
「このスタッフになら安心して任せられる」「この施設なら楽しく健やかに暮らせそう」など、スタッフの人柄や施設の雰囲気が伝わるコンテンツを用意すると良いでしょう。
例えばスタッフ紹介のページを用意し、利用者やそのご家族へのメッセージを掲載しておけば、スタッフの人柄が伝わり、安心材料になる可能性があります。スタッフ個人の趣味なども少し掲載しておくと「父の趣味は野球観戦だから、話の合うスタッフさんかもしれない」など、興味を持ってもらえるかもしれません。、また、介護に関する資格を持っているスタッフがいれば、資格を明記することで、技術面でも安心感を与えられます。
スタッフや施設の写真を掲載するのもよいでしょう。施設でのイベントなど、楽しい雰囲気の写真があれば、目立つように掲載しましょう。事前に雰囲気がわかると、お問合せやお申込みのハードルを下げることができます。
⑤ホームページのデザインをイメージする
ホームページの中身がイメージができたら、デザインについても考えてみましょう。
先程イメージしたホームページを見てもらいたい人に、どんな印象を与えたいか、そのためにはどんなデザインにすると良いかイメージしてみましょう。デザインを考える際は、イメージをキーワード(言葉)にしてみると明確になるのでおすすめです。福祉施設や介護サービスの場合は、やはり「安心」「信頼感」は必ず必要になってくるかと思います。
その他にも、それぞれの施設やサービスによって伝えたいイメージがあるかと思います。老人ホームやデイサービスなどの施設の場合「楽しそう」「明るい」「落ち着ける」などのキーワード、訪問介護や家事援助などのサービスの場合、「丁寧」「親切」などのキーワードが考えられます。
ここまで例に上げてきたペルソナの、40代夫婦に好感を持ってもらえそうな介護施設のイメージとしては、他にもこんなキーワードが考えられます。
清潔感、アットホーム、綺麗、頼れる、リラックス
実際のスタッフや施設の雰囲気と、利用してほしい方やそのご家族と好感が重なるイメージを探し、色やデザインの雰囲気を想定してみましょう。例えば、落ち着いた印象を与える緑色を基調としたデザインにすると、リラックスして過ごせそうな印象を与えられるでしょう。実際のホームページのデザイン例を見てみましょう。
こちらは介護支援と家事代行を行っている メディカルライフカンパニー様 のホームページです。清潔感のある白を基調に、あたたかい印象を与えるオレンジ色がアクセントカラーになっているので、アットホームな印象を与えますね。
⑥ツールを使って福祉・介護サービスのホームページを作ってみる
ホームページの中身やデザインのイメージがついてきたら、どうやってホームページを作るか考えてみましょう。
- 忙しくて時間が取れない
- パソコン初心者
- ITが苦手
- あまり費用はかけられない
このようなお悩みを抱えた方は、ホームページ作成サービスを利用することをおすすめします。ホームページ作成サービスは、ホームページを作るための特別な知識が必要なく、比較的簡単にホームページを自作出来ます。更新も自分で簡単にできるので、仕事の合間に更新したり、スタッフに更新してもらうということも可能です。
また、ホームページを公開するには、ドメインやサーバーを用意しなくてはならないのですが、これがセットになっているサービスがあるのも、簡単にホームページを自作できるポイントです。
費用に関しては、サービスによって異なりますが、月額3,000〜10,000円程度で利用ができます。ただし、最初は安いと思ったけど、要望を叶えようとしたら、高額なプランになってしまったということもあるので、必要な機能と無理なく続けられる金額をよく検討してから申し込みするようにしましょう。
今後は福祉・介護サービスの業界でもホームページは必須になります。ホームページづくりにチャレンジしようと思った方は、ぜひホームページを作る目的を考えるところから始めてみてください。まだ苦手意識があるという方は、自分でホームページ作成にチャレンジしたい人を対象とした、ホームページ作成講座に参加してみてもよいでしょう。このページの下部に、無料で参加できる講座へのリンクを設置していますので、気になる方はチェックしてみてください。
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