WordPressのおすすめのテーマを初心者向けに解説【無料2選+有料4選】
この記事では、WordPressのデザインテンプレートに当たる「テーマ」について、その概要からおすすめの無料・有料テーマ、そしてテーマのインストール方法まで網羅的に解説します。
WordPressのテーマとは?
冒頭でも述べた通り、WordPressの「テーマ」とはデザインテンプレートのことです。
WordPressで構築されているサイトであれば、豊富に存在するテーマの中から気に入ったものを選ぶだけで、そのデザインを適用することができます。
テーマには無料と有料のものがあり、後者の場合はおおむね1~3万円の場合が多いです。
テーマを選ぶ際は、デザインはもちろんですが、そのほかにも確認すべき項目がいくつかあります。それらを念頭に置き総合的に検討することであなたのサイトに適したテーマを選ぶことができますので、次の章ではこの点について具体的に解説します。
「WordPressでのサイト構築を試みているものの、難しくてうまくいかない」という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には、初心者向けホームページ作成ソフトが向いている可能性があります。
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WordPressテーマの選び方
WordPressのテーマを選ぶ時は、下記の7つの項目を確認するのがおすすめです。
- SEOに即した実装になっているか
- ブロックエディタに対応しているか
- 記事で使えるパーツは豊富か
- 管理画面からカスタマイズしやすいか
- ページの読み込み速度への配慮はあるか
- サポートやコミュニティはあるか
- 定期的にアップデートされているか
以下でそれぞれ解説します。
SEOに即した実装になっているか
Webサイトを運営する上で、Googleなどの検索エンジンからの流入はほとんどのケースで重要な要素になります。
そして、WordPressのテーマがそのサイトのある種の基盤になるものである以上、SEO(検索エンジン最適化)に即した実装になっているかは大事な観点です。
具体的には、以下のような観点でテーマが実装されているかをチェックするとよいと思います。
- h1やh2がメインコンテンツ以外の領域で無駄に使われていない
- メタタグ(meta descriptionやnoindexなど)をページごとに簡単に設定できる
- パンくずリストや公開日/更新日などが実装されている
- 構造化マークアップに対応している
ブロックエディタに対応しているか
WordPressはバージョン5.0から大きく投稿画面の仕様が変わりました。それがブロックエディタと呼ばれるものです。これにより、「ブロック」と言われるパーツの塊を投稿画面で選択・編集していくだけで簡単にページを作成できるようになりました。
ブロックエディタに対応していないテーマは、WordPressそのものの進化についていっておらず、便利な機能を利用できないということになるため、その点では望ましい状態とは言えないでしょう。
記事で使えるパーツは豊富か
記事型のページ(本ページのような文章主体のページ)では、文字だけがひたすら並んでいるとどうしても読みづらくなってしまいます。
その点、リストや強調ボックスなど「記事の中で使えるパーツ」が豊富に用意されているテーマであれば、ページに視覚的な緩急をつけることができ、読みやすさを向上させることができます。
例えばおすすめのWordPressテーマの章でもご紹介するSANGOでは、以下のようなパーツがかなりたくさん用意されており、記事の中で簡単に呼び出すことができます。
管理画面からカスタマイズしやすいか
既成のWordPressテーマを使う場合も、例えば色を自社のブランドカラーに合わせたり、サイトの内容に適した画像を設置したりするなどのカスタマイズは必要になるでしょう。
そのようなカスタマイズをどの程度WordPressの管理画面からおこなえるかはテーマによって異なります。
特に、直接コードを編集する専門スキルが無い場合は、管理画面からカスタマイズを完結させられるテーマを選ぶことがおすすめです。
ページの読み込み速度への配慮はあるか
ページの読み込み速度が遅いサイトでは、訪問者が快適にページを閲覧できなかったり、それによってSEOに悪影響が及んだりするリスクが生じます。
そのため、ページの読み込み速度に配慮したテーマを選ぶとよいでしょう。
読み込み速度をチェックする際は、PageSpeed InsightsというGoogleのツールが便利です。URLを入力するだけで、そのサイトの読み込み速度を複数の観点から測ることができます。
各テーマの公式サイトには、そのテーマを使って作られたサイトの事例やデモサイトが掲載されていることが多いです。また、公式サイト自体がそのテーマで構築されていることもしばしばあります。
それらのURLをPageSpeed Insightsに入力することが、読み込み速度の手軽な確認方法の一つだと言えます。
※ テーマでなくサイト固有の問題で読み込み速度が遅くなっているケースも十分考えられるため、複数のサイトで確認するのがよいでしょう。
サポート体制やコミュニティはあるか
WordPressテーマのサポート体制には、購入者限定のフォーラムサイトでの回答やメールサポート、設定代行など様々な形式があります。
WordPressについての知識に自信が無い場合は、サポートが手厚いテーマを選ぶのがよいでしょう。
また、テーマによっては購入者だけが入れるコミュニティが存在し、そこで交流が活発になされているものもあります。サイト運営の知見を得たり悩みごとを相談したりする環境が欲しい方は、コミュニティがあるテーマを選ぶことも一つの手です。
定期的にアップデートされているか
WordPressのテーマは定期的にアップデートされるべきものです。
なぜなら、WordPressそのものが、利便性やパフォーマンス、セキュリティなど様々な観点から定常的にアップデートされており、そのシステムの一部として動作するテーマも本体の進化についていく必要があるからです。
長らくアップデートされていないテーマは、不具合やセキュリティ不足などの問題を抱えている可能性があるため注意が必要です。
おすすめのWordPressテーマ
この章ではおすすめのWordPressテーマを合計7つ(無料2つ+有料4つ)紹介します。
無料テーマ
無料のテーマは、基本的には有料のものと比べるとやはり機能やアップデート頻度などが見劣りしますが、中には有料テーマ並のクオリティのものもあります。
以下で、無料テーマとしては有力な選択肢になるものを2つご紹介します。
Cocoon
SEOに即した実装になっているか | ◯ |
---|---|
ブロックエディタに対応しているか | ◯ |
記事で使えるパーツが豊富か | ◯ |
管理画面からカスタマイズしやすいか | ◯ |
ページの読み込み速度への配慮はあるか | ◯ |
サポートやコミュニティはあるか | ◯(フォーラム型サポート) |
定期的にアップデートされているか | ◯ |
無料のWordPressテーマとしてはかなりメジャーで、全体的に有料のテーマと比較しても遜色ないクオリティになっています。
ブログ型のサイトに向いているテーマで、広告も貼りやすい仕様になっているため、個人でアフィリエイトブログを運営する際などには有力な選択肢になると思います。
Xeory
SEOに即した実装になっているか | ◯ |
---|---|
ブロックエディタに対応しているか | △ |
記事で使えるパーツが豊富か | △ |
管理画面からカスタマイズしやすいか | △ |
ページの読み込み速度への配慮はあるか | △ |
サポートやコミュニティはあるか | ◯(フォーラム型サポート) |
定期的にアップデートされているか | △ |
コンテンツマーケティングで有名なバズ部(株式会社ルーシー様)が提供する無料WordPressテーマです。
無料のテーマとしては確かな利用実績がある反面、標準搭載されている機能が豊富というわけではないので、カスタマイズするにはある程度の知識が必要です。
ルーシー様によるカスタマイズ代行が存在することも踏まえると、「自社にスキルがある」 or 「代行を依頼する費用を確保できる」場合には選択肢に入ると思います。
有料テーマ
有料テーマの購入にはおおむね1~3万円の費用がかかるものの、その分かなり機能が充実しているため、初期投資をする価値はあると思います。
以下で、おすすめの有料テーマを4つご紹介します。
SANGO
値段 | ¥11,000 |
---|---|
SEOに即した実装になっているか | ◯ |
ブロックエディタに対応しているか | ◯ |
記事で使えるパーツが豊富か | ◯ |
管理画面からカスタマイズしやすいか | ◯ |
ページの読み込み速度への配慮はあるか | ◯ |
サポートやコミュニティはあるか | ◯(フォーラム型サポート) |
定期的にアップデートされているか | ◯ |
SANGOは、(公表されているデータが少し古いですが)2018年時点で250万PVを誇っていたサルワカというWebメディア※から生まれたWordPressテーマです。
全体のデザインクオリティが高く、記事で使えるパーツもかなり豊富で、個人・企業問わず様々なWordPress製サイトで導入されています。
SEOや高速化にも配慮されていますし、アップデートも頻繁で安心して使うことができます。
価格も11,000円と比較的安価で、イチオシのテーマの一つです。
※ 出典:サルワカという個人メディアを250万PV/月にまで育てた方法
SWELL
値段 | ¥17,600 |
---|---|
SEOに即した実装になっているか | ◯ |
ブロックエディタに対応しているか | ◯ |
記事で使えるパーツが豊富か | ◯ |
管理画面からカスタマイズしやすいか | ◯ |
ページの読み込み速度への配慮はあるか | ◯ |
サポートやコミュニティはあるか | ◯(フォーラム型サポート、Slackチャンネル) |
定期的にアップデートされているか | ◯ |
SWELLはブロックエディタに完全対応したテーマで、投稿画面でのマウス操作のみで簡単に様々なパーツを呼び出すことができます。
高速化対応も専門家との提携のもと高度にケアされており、かなり品質の高いWordPressテーマです。
AFFINGER
値段 | ¥14,800 |
---|---|
SEOに即した実装になっているか | ◯ |
ブロックエディタに対応しているか | ◯ |
記事で使えるパーツが豊富か | ◯ |
管理画面からカスタマイズしやすいか | ◯ |
ページの読み込み速度への配慮はあるか | ◯ |
サポートやコミュニティはあるか | △(フォーラムは存在するが、サポート・保証は無しが基本姿勢) |
定期的にアップデートされているか | ◯ |
収益創出のためのサイト運営に最適化されたテーマで、SEOや広告などの設定を細かくおこなうことができます。
あらかじめデザインパターンが数十個用意されていたり、バナー作成機能がついていたりと、全体的に機能性が高いWordPressテーマです。
JIN
値段 | ¥14,800 |
---|---|
SEOに即した実装になっているか | ◯ |
ブロックエディタに対応しているか | ◯ |
記事で使えるパーツが豊富か | ◯ |
管理画面からカスタマイズしやすいか | ◯ |
ページの読み込み速度への配慮はあるか | ◯ |
サポートやコミュニティはあるか | ◯(フォーラム型サポート、Slackチャンネル) |
定期的にアップデートされているか | ◯ |
インフルエンサーブロガーのひつじ様が運営されているWordPressテーマです。
SEOやデザインのカスタマイズ性などWordPressテーマとしての基本的な質が高いことに加えて、コミュニティでひつじ様にブログ運営についての相談をすることもでき、個人ブログを運営する際には魅力的な選択肢になると思います。
WordPressテーマのインストール方法
WordPressのテーマを実際にサイトに導入する方法は2種類あります。
公式ディレクトリに登録あり | 公式ディレクトリに登録無し |
---|---|
管理画面からインストール可能 | 事前に用意したテーマファイルをアップロードすることが必要 |
以下でそれぞれ解説します。
公式のテーマディレクトリに登録されている場合
無料テーマの中にはWordPressの公式ディレクトリ(テーマリスト)に登録されているものがあります。その場合、WordPressの管理画面から検索して簡単にインストールすることができます。
まず、WordPress管理画面の左カラムのメニューから外観 > テーマを選択します。
そして、「テーマを検索」とある欄でテーマ名を検索します。
該当のテーマが表示されたら、インストール・有効化を押せば導入完了です。
公式のテーマディレクトリに登録されていない場合
公式のテーマディレクトリに登録されていない場合は、まずテーマファイルを入手して、それをWordPressにアップロードする必要があります。
ファイルの入手方法はテーマにより異なりますので、各公式サイトをご参照ください。例えば、おすすめのテーマとしてご紹介したSANGOの場合はこちらのページに記載されています。
テーマファイルを用意できたら、WordPress管理画面の左カラムのメニューから外観 > テーマを選択します。
「テーマのアップロード」ボタンをクリックして、あらかじめ用意しておいたテーマのファイルをzipのままアップロードしてください。
その後、インストール・有効化をおこなえば導入完了です。
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