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【初心者向け】旅館・ホテル・宿泊業のホームページ作成のコツ

「ホームページはいつでも自分で更新できるようにしたい」
「ホームページにかける制作コストをできるだけ抑えたい」
そんな理由から、自分でホームページを作りたい!と考える方が増えています。

特に、旅館やホテル、民宿やペンションなどの宿泊業は、予約状況や季節に合わせた料理のお品書き、お部屋の写真など、ちょっとした情報の変更がたびたび発生するので、ホームページは自分で更新できたほうがいいですよね。

また、この記事を読んでいる方の中には、ホームページ作成を制作会社やプロに依頼しようとしたけれど、見積もりが高額で断念したり、自分で作ろうとHTMLやCSS、ワードプレスなどの専門的な勉強をしてみたけれど難しくて挫折した経験を持つ方もいるかもしれません。ホームページを持つのは難しいのでは?と思ってしまいますよね。でも安心してください。

最近は難しい知識がなくても自分で簡単に、プロに頼むより安価にホームページを作成できるツールがあります。もちろん作成の後の更新も簡単です。
しかし、ただ作るのは簡単でも内容の作り込み方や見せ方のコツを知らないと、素人っぽいホームページになってしまいがちです。

このページでは、民宿・ペンション・旅館・ホテルなどの宿泊業を営む方のために、宿泊予約やお問い合わせにつながるホームページ作成のコツをご紹介していきます。

ホームページについてこんなお悩みありませんか?

  • 業者に頼らず自分で簡単に作成・編集したい
  • HPにかかる費用を抑えたい
  • 独立・開業に伴いHPを開設したい
①ホームページの目的を明確にする

ホームページを作成する前に、まずはホームページを作る「目的」を確認しましょう。
ホームページを作ることばかり考えていると、見た目や機能にばかり目が行って作る目的を見失ってしまいがちです。きれいなホームページができても、予約やお問い合わせにつながらなければ意味がありませんよね。
なぜホームページを作るのか、ホームページでどんな成果を得たいのか、必ず目的を明確にしてから作成を進めましょう。

旅館・ペンション・民宿・コテージ・ゲストハウスなど宿泊業のホームページに共通するゴールは、ホームページを見た人に「ここに泊まりたい!」と思ってもらい、宿泊予約をしてもらうことです。この目的を踏まえて、ホームページの内容を検討していきます。

②ホームページを見てもらいたい相手をイメージする

目的が確認できたら、ホームページをどんな人に見てもらいたいかを具体的にイメージします。

ひとくちに宿泊業といっても、旅館・ホテル・民宿・ペンションといった形態の違いに加え、価格帯や地域の違いによって、お客様像が異なります。

例えば、同じ民宿でも、以下のように実際の顧客が異なるケースが考えられます。

  • 海の綺麗な観光地にある民宿。価格は低めに設定し、素泊まりも可能。学生の合宿や旅行目的の若者に親しまれている。
  • 海の綺麗な観光地にある一室限定の民宿。部屋の雰囲気にもこだわり地場の食材にこだわった創作料理が愉しめる。カップルや夫婦、女性同士など、特別な時間を過ごしたい人が利用する。

自身の営む宿泊施設の種類や特徴、価格帯、周辺観光地の客層などを洗い出した上で、お客様となる人=ホームページをみてもらいたい相手をイメージしてみましょう。

ホームページを見てもらいたい相手のことをマーケティング用語では「ターゲット」と呼び、さらに詳細な人物像やニーズまでを想定したものを「ペルソナ」と呼びます。

年齢層、家族構成、世帯収入、生活スタイルや趣味趣向など、ペルソナの人物像をリアルに想定してみると、ホームページに掲載する内容やデザインの方向性がより洗練されます。
なかなか思い浮かばないときは、実際のお客様から想像を膨らませて、人柄や背景を想定してみると考えやすくなります。

具体的な例として「地場食材にこだわった創作料理が愉しめる沖縄の海沿いの民宿」のペルソナを想定してみます。

例 地場食材にこだわった創作料理が愉しめる沖縄の海沿いの民宿のペルソナのイメージ

年齢 40代後半
性別 女性
家族構成 夫婦+中学生の子ども一人
世帯収入 600〜700万
仕事 ライター(地方のフリーペーパーなどで取材執筆をしている)
趣味・ライフスタイル 子供にも手がかからなくなり、仕事や自分の時間が持てるようになってきた。日々の生活ではあまり贅沢をせず、食事はできるだけ手作り、安いものを浪費するより、良いものを丁寧に長く使いたいと考えている。
ニーズ 昔スキューバダイビングをしていたため、久しぶりに潜りたいと思い、沖縄旅行を計画している。
年に1、2回の旅行の機会に少し贅沢な大人の時間を満喫したい。
価格の安さよりも料理やお部屋、サービスの質を求めている。
中学生の子供も一緒に行く予定。
③ホームページの内容をイメージする

ホームページを見てほしい人=ペルソナを具体的にイメージしたら、ペルソナがどんなことを知りたいと思っているか、ペルソナに魅力を伝えるためにはホームページに何を掲載すればよいかを洗い出します。

先ほど例に挙げた沖縄の海沿いの民宿のペルソナは、沖縄の海沿いの宿泊施設で、価格の安さよりも料理やお部屋、サービスの質にこだわったお宿を探しています。このペルソナの知りたいことは、以下のような情報です。

  • 宿泊施設の場所
  • お部屋の雰囲気は良さそうか
  • どんな料理が食べられるか
  • どんな人が経営しているか
  • 施設サービス(ランドリーや売店があるかなど)
  • 宿泊利用にかかる金額や支払い方法
  • 子ども(中学生)が宿泊可能か
  • 近隣にはどんな観光地があるか
  • レジャーとの提携サービスなどがあるか
  • 旅行を予定している日の空き状況

ペルソナが知りたい情報を洗い出したら、次は、これらの情報を伝えるために、ホームページに何を掲載すれば良いか検討します。以下は掲載内容の一例です。

ペルソナが知りたいこと ホームページに掲載する内容
宿泊施設の場所 住所と地図を掲載
お部屋の雰囲気は良さそうか 各部屋の種類と写真を掲載
どんな料理が食べられるか トップページやコンセプトページで食材へのこだわりについてメッセージを掲載
料理のページで実際のメニューを掲載
どんな人が経営しているか コンセプトページにオーナーのメッセージと写真を掲載
プロフィールページに会社情報などの詳細を明記
施設サービス(ランドリーや売店があるかなど) 施設案内のページを設け、施設内の平面図と利用できる施設の説明・写真を掲載
宿泊利用にかかる金額や支払い方法 ご宿泊プランのページを設け、プランごとの料金や支払い方法の詳細を掲載
子ども(中学生)が宿泊可能か よくあるご質問ページを設け、回答を掲載(他にも細かい質問を想定し掲載する)
近隣にはどんな観光地があるか 観光情報のページを設け、近隣の観光施設やレストラン、海水浴ができるビーチなどをコメントを添えて掲載
レジャーとの提携サービスなどがあるか 提携サービスのページを設け、ダイビング目的のお客様に紹介している知人のダイビングショップの情報を掲載
旅行を予定している日の空き状況 予約カレンダーを掲載し、実際の空き状況を反映しておく

他にも、実際に宿泊したお客様にアンケートをとって「お客様からの声」を掲載するのも効果的です。また、その宿でしかできない体験や他にはない特徴があれば、他の宿との差別化ポイントになるので詳細に掲載していきましょう。

温泉・旅館・ホテル・民宿・ゲストハウス・ペンション・コテージなど、「宿泊業」といっても様々な分野があるため、ご自身の宿泊施設のこだわり・特徴・強みを客観的に捉えたうえで、ペルソナの立場やニーズを想像し、何を掲載すればより魅力を感じてもらえそうか?という視点でホームページの掲載内容を決めることが大切です。

④ホームページからの予約方法を検討する

宿泊業の場合、最終的に「予約」をしてもらうことがゴールとなるため、「予約方法」の検討も重要なポイントです。
インターネットで宿泊予約を受け付ける場合は、主に以下のような方法があります。

電話またはお問い合わせフォームを活用する方法(難易度低)

ホームページ上に、空き状況のカレンダーや日程を掲載しておき、予約を検討してもらう方法です。予約するときはお客様から電話、またはお問い合わせフォームから「宿泊予定日」「人数」などの必要事項を送ってもらいます。その後、宿から折り返しの電話またはメールで予約完了の連絡を行う方法です。
アナログな方法ですが、導入しやすく、コストもかかりません。お部屋の数が少ない場合は最も手軽です。
この方法で行う場合は「ご予約方法」のページを設け、予約の流れを掲載しておくと親切です。また、カレンダーを掲載する場合、Googleカレンダーを活用すると簡単にホームページに埋め込むことができます。

カレンダー予約システムを導入する(難易度中)

カレンダーと連動した予約システムを導入する方法もあります。
カレンダー予約システムとは、予約を希望している人が予約カレンダーにアクセスし、チェックイン・チェックアウトの日付やプランなどを選択して、そのまま予約を完了できるものです。
カレンダー予約システムには様々なサービスがあり、導入の費用も各種サービスによって異なります。また、利用方法についても、ホームページに埋め込んで使用できるタイプや予約専用ページにアクセスしてから予約を進めるものなどさまざま。
宿泊プランが複数ある場合や部屋数が多い場合など、手動では予約の管理が難しい場合に便利なシステムです。導入する場合は、予約システムの受付と電話での予約受付でどのように予約管理をするか、といった空室管理の運用面の検討も必要になります。

カレンダー予約システムの例

  • Airリザーブ・・・リクルートが提供する予約システム。無料プランでも予約数無制限・顧客管理やメールの自動配信機能も可能
  • RESERVA Reservation・・・株式会社コントロールテクノロジーが提供するシステム。簡単に導入でき、オンライン決済や外国語対応、月謝の自動集金などの機能も。
  • tol・・・株式会社Apolloの提供する予約システム。スマホやタブレットのアプリから利用できる。顧客の情報を自動で蓄積する顧客台帳機能や、予約リマインドメールを自動送信する機能も無料で利用可能。
  • formrun・・・株式会社ベーシックが提供するシステム。顧客管理機能が充実。管理画面上から、予約した顧客に直接メールできるため対応が効率化できる。

ほかにも、「カレンダー予約システム」などで検索すると様々なサービスが見つかります。各種サービスを見比べて、ご自身に合うシステムを検討しましょう。

どの方法でも共通することとして、予約があった場合の返信メールや電話での受け答えなど、オペレーションを想定した台本やメールの定型文を用意しておくと、実際に対応する際にスムーズに対応できます。

ホームページを通じてファンを増やし、予約までを完了できるとコスト面でのメリットも大きいです。まずは、ホームページで魅力を伝え、予約したい!と感じてくれた人が迷わないよう、予約の受付方法もしっかり検討しましょう。

⑤ホームページのデザインをイメージする

ホームページのペルソナ、掲載内容が固まったら、デザインについても検討します。
デザインを検討するときは、自分の好みではなく、「実際にホームページを見る人」にとって、どのようなデザインであれば好感を持ってもらえるか、旅館やホテルの印象と合っているかという視点で検討します。

まずはデザインのイメージを分かりやすくするために、「ホームページを見ている人に与えたいイメージ」を言葉にして書き出してみましょう。

例えば、先ほど挙げた沖縄の海沿いの民宿のペルソナの例の場合、以下のキーワードが想定されます。

自然、上品さ、上質、ナチュラル、オーガニック、個性、こだわりを感じる

これらのキーワードを踏まえて、実際のホテルや旅館・民宿の雰囲気と、ターゲットとなるお客様の好感が重なるイメージを探し、色やデザインを検討します。

イメージを伝えるために最適な色は何色か、淡い色か濃い色かによっても印象が異なります。また、文字の太さや書体によって印象を変えることもできます。例えば、細い書体は優しさや繊細さを感じさせ、太い書体は元気さや丈夫さを。明朝体の場合は丁寧さや高級感を感じさせます。

ナチュラルな雰囲気を壊さずに、上品さ・上質さを伝えたい場合、白やオフホワイトのようなシンプルな色に、写真や文字のフォントなどでアクセントを入れて、雰囲気を醸し出す手法があります。

また、ホテル・旅館・民宿といった、実際に宿泊する目的のサービスの場合、ホームページに掲載する「写真」がとても重要になります。写真を通じて、雰囲気や魅力を伝えることができれば、ホームページを見ているお客様に「ここに泊まりたい」と思ってもらうための強力な武器になります。ホームページの内容に沿って、必要な写真を洗い出し、クオリティの高い写真を用意しておきましょう。

⑥ツールを使ってホームページを作ってみる

ホームページの目的、ホームページのターゲットと具体的なペルソナ像、ホームページの掲載内容、予約受付方法、デザインのイメージ。ここまでしっかりと決めることができたら、あとはホームページを作るだけです。最後におすすめのホームページ作成方法をご紹介しますので、実際に作ってみましょう。

はじめにお伝えしましたが、今は専門知識がなくても短期間でホームページを作成できる「ホームページ作成ツール」がたくさんあります。高いコストや難しい技術は不要で作成できるので安心してください。但し、ツールによって機能や使用感、価格には違いがありますので、ホームページを作成及び運営する人にとって、使いやすいものを選ぶことが重要です。
以降は、宿泊業のホームページを作成したい人にピッタリのホームページ作成ツールの選び方のポイントを3つご紹介します。

誰でも簡単に更新できる

宿泊業の場合、予約状況や季節ごとの情報をこまめに更新する機会が多いので、操作感は重要です。簡単に操作できるものを選びましょう。こればかりは実際に使ってみないことにはわからないので、無料体験ができるもので、無料体験期間が十分に設けられているツールをいくつか試してみることをオススメします。一ヶ月ほどの無料体験期間があれば、まずは自身で操作してみて、他の人にも使ってみてもらったり、誰かにホームページの出来栄えを見てもらう上で余裕があります。

宿泊予約を得るために、ホームページを更新して情報を最新に保つことは大切です。古い情報のままずっと更新していないということがないように、更新のしやすさを重視してツールを選びましょう。

続けやすい価格

ホームページ作成ツールは月額3,000円〜10,000円程度で使えるものがほとんどです。選ぶときの注意点として、基本料金にオプションをつけないと重要な機能が利用できないツールもあるため、本格的に利用する前にオプションの有無も確認しておくことをおすすめします。また、無料のものも存在しますが、ホームページ内に外部広告の表示が入ってしまうもの、操作がわからないときのサポートが充実していないものもあります。しっかり確認しておきましょう。

SNS・ブログとの連携

既にSNSやブログのアカウントをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

ホームページにSNSやブログを連携しておけば、SNS・ブログで更新した情報もホームページからリンクで飛んで見ることができます。宿の予約情報、アクセス情報、季節ごとのメニューなど、更新は必要だけど頻度が高くない情報はホームページへの掲載が向いていますが、料理の写真、日々少しづつ移り変わるお部屋の窓からの風景、スタッフのひとことなど毎日気軽に投稿したい内容はSNSやブログが向いています。両方をうまく活用すると、沢山の人に宿を知ってもらい、泊まりに来てもらえる可能性も高まります。ホームページ作成ツールはSNS・ブログと連携できるものを選びましょう。

まとめ

宿泊業のホームページ作成のコツをご紹介しました。専門スキルがなくても、高いコストをかけなくても、自分で簡単にホームページは作成できます。ぜひこの記事を参考に、素敵な宿の魅力が伝わるホームページを作っていってください。

また、本格的にホームページ作成を始める前に、ホームページの作り方を学んでおきたいなら、ホームページ作成講座に参加してみるのもよいでしょう。オンラインで開催している講座もあるため、ご自宅や仕事場から気軽に参加できます。
以下に、無料で参加できる「オンラインのホームページ作成講座」の情報を掲載しています。ホームページの作り方をもっと知りたい方は、参加してみてください。

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